この名がCDのタイトルだとは!
このタイトルで気がつかねばならないのにアタシときたらお恥ずかしい・・・
知人がメガストアで
「あぁーーーっ!!!」
と声を上げ、迷わずこのCDを購入したのです。
1978年に発売され、今年リマスタリングされた復刻版。
ことの重大さ(?)を知らないアタシは、「ふん」とか云いながら
CDを聴いてみたのでした。
収録されているのは、
「バブリング創世記」と「寝る方法」。
「バブリング創世記」は、いまや絶版となった筒井氏の同名本を
図書館かネットで探していただき、それをテキストとして聴くと
より馴染みやすいかも。
いや、しかし、これは頭で理解するものではないです。
気がつけばバブリングの海に放り出されて
うすら笑いしながら、しかし大まじめに
私たちは“神”の降臨を祝い踊っているかもしれませんーーー。ははは・・・
書籍はこんな感じで始まります。
ドンドンはドンドコの父なり。ドンドンの子ドンドコ、ドンドコドンを生み、
ドンドコドン、ドコドンドンとドンタカタを生む。
ドンタカタ、ドカタンタンを生めり。ドンタカタ、ドカタンタンを生みしのち四百六年生きながらえて
多くの子を生めり。
ドカタンタン、ドカドカとドカシャバを生み、ドカシャバ、シャバドスを生み、
シャバドス、シャバドビとシャバドビアを生む。
シャバドビア、シャバダを生み、シャバダ、シャバラとシュビラを生む。
シュビラ、シュビダを生み、シュビダ、シュビドゥバを生み、シュビドゥバ、
シュビドゥンドゥンドゥンを生めり。
シュビドゥバの子シュビドゥンドゥンドゥン、ズビドゥンドゥンを生みしのち二百五十二年生きながらえて
多くの子を生めり。
CDでは、こうしたお話と音楽がジャムセッションしてゆきます。
第5章までつづく“神々”の創りたもうた壮大なる世界のお話は
やけにリアルで挑発的で、
ただただわたしたちの体にこびりつくことになるやもしれません。
それもそのはず、CDに参加しているミュージシャンに
山下洋輔氏、坂田明氏、小山彰太氏などなど、御大たちの名がクレジットされているのですから。
ちなみに、「寝る方法」は、このアルバムのために筒井氏が書き下ろした作品で、
はい、やってます、自作朗読です。
おそるべし、筒井康隆ワールド。
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