21日鳩山首相は暫定税率廃止問題で苦渋の決断をした釈明で、マニフェストに添い得なかった事を国民へ詫びていた。最大の原因はリーマンショック世界同時不況による2009年度の想定外の税収減であろう。このままマニフェスト通りガソリンの暫定税率を廃止すれば、税収減と併せて両手で財源不足につき落とされることになり、やむを得ない選択であろう。それでも無限に続いてきた「暫定」税の呼称だけでも廃止できることは、それなりに税制上の意義はある。
しかし今後もずるずるとマニフェストや選挙公約違反が繰り返されれば、国民は失望し、民主党は見放されるということである。その死守ラインをどのような理由で、どこに置くかが今後重要である。
今回は税収減による財源不足という理由で一線が引かれたように思われるが、今後もマニフェストを変更せざるを得ない場合は、歳入と歳出の財政バランスを最重点において判断して行くということに統一されるべきではなかろうか。いろいろな判断基準が出てくると、利害関係が絡むだけに収拾が付かなくなり、混乱の基である。裏を返せば彼我の利害関係でマニフェストは変更されないとの決意が重要である。ダム建設然りである。
ところで21日米国でクリントン国務長官が異例にも日本の駐米大使を直々に呼んで、普天間の辺野古移転を日米合意どおり要望したと報じられている。つい先日デンマークでのCOP15で鳩山首相は「普天間の解決にはもう少し時間が欲しい」とクリントン国務長官に諒解を得たと伝えられていただけに、今また駐米大使を呼びつけての普天間への言及は、何か不自然である。
こうなった一つの要因として、鳩山首相がマニフェストに反してガソリン暫定税率廃止を反故にしたことに乗じられたとも考えられる。米国からすればマニフェストの一つが反故にされたのであれば、「普天間の県外、国外移設」の選挙公約も撤回できるはずだ、とのメッセージが込められていてもおかしくはない。
そのような意味でも「マニフェストの死守ライン」をどこに置くかは国際的にも重要な問題である。
「護憲+BBS」「新政権ウォッチング」より
厚顔の美少年
しかし今後もずるずるとマニフェストや選挙公約違反が繰り返されれば、国民は失望し、民主党は見放されるということである。その死守ラインをどのような理由で、どこに置くかが今後重要である。
今回は税収減による財源不足という理由で一線が引かれたように思われるが、今後もマニフェストを変更せざるを得ない場合は、歳入と歳出の財政バランスを最重点において判断して行くということに統一されるべきではなかろうか。いろいろな判断基準が出てくると、利害関係が絡むだけに収拾が付かなくなり、混乱の基である。裏を返せば彼我の利害関係でマニフェストは変更されないとの決意が重要である。ダム建設然りである。
ところで21日米国でクリントン国務長官が異例にも日本の駐米大使を直々に呼んで、普天間の辺野古移転を日米合意どおり要望したと報じられている。つい先日デンマークでのCOP15で鳩山首相は「普天間の解決にはもう少し時間が欲しい」とクリントン国務長官に諒解を得たと伝えられていただけに、今また駐米大使を呼びつけての普天間への言及は、何か不自然である。
こうなった一つの要因として、鳩山首相がマニフェストに反してガソリン暫定税率廃止を反故にしたことに乗じられたとも考えられる。米国からすればマニフェストの一つが反故にされたのであれば、「普天間の県外、国外移設」の選挙公約も撤回できるはずだ、とのメッセージが込められていてもおかしくはない。
そのような意味でも「マニフェストの死守ライン」をどこに置くかは国際的にも重要な問題である。
「護憲+BBS」「新政権ウォッチング」より
厚顔の美少年