老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

手塚治虫さんの「マンガの描き方」のふろく

2022-08-23 16:12:32 | 民主主義・人権
20日の毎日新聞の「今週の本棚」欄より。
漫画家でお笑い芸人の矢部太郎さんが「マンガの描き方」という手塚治虫さんが書かれた本を紹介しています。
矢部太郎さんは確か「大家さんと僕」という漫画を描いていたと思います。

以前、アフリカの村に住み込み、言語を学習してその地の人を笑わせる、というテレビ番組に出演、全くことばがわからず困り果てたときにこの「漫画の描き方」の中にあった似顔絵の書き方を思い出し、落ちていた棒きれで似顔絵を描き、一気に距離が縮まったとのエピソードがつづられていました。
【漫画的表現が言語の壁を超えるということを強く感じた体験だった】

そして、矢部さんにとって、さらに
【この本が自分にとって決定的なのは、後半の『ふろく』という箇所のためです】
【「どんなものをどんなふうに描いてもいいのだ」としながらも「漫画を描くうえでこれだけは絶対に守らねばならぬことがある。それは基本的人権だ」と書かれています。
<基本的人権だけは、だんじて茶化してはならない。それは
一、 戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと。
一、 特定の職業を見下すようなこと。
一、 民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと。>
この三つだけはプロもアマも必ず守ってもらいたい・・・】
【漫画だけでなく何かを表現しようとする人間全てが忘れてはいけないことばだと思います】
と綴られていました。

今の憲法の最高法規の章に書かれた97条の基本的人権をそっくり削除しようとしている自民党の改憲草案。
差別発言を何度も行ってきた人物を重要ポストに据える岸田政権。

自民党に根をはったカルトの闇は恐ろしく深いと思わされる日々ですが、こんなときだからこそ、何度もこの基本的人権の原点に立ち返り、手塚治虫さんが訴え、矢部太郎さんが紹介している、このことばをかみしめたいと思います。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
コナシ&コブシ

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