空自のFX:F-35の導入問題ですが、これに関連する問題は既に小池政行氏が『自衛隊が愛される条件』(2008年)の著書の中で「軍事は政治のコントロールから外れる」という見出しで述べています。小池氏この中で次のように指摘しています。
「これらミサイル防衛システムはわが国を攻撃してくるものと、同盟国であるアメリカを攻撃するものと2種類あり、個別的自衛権の行使である場合と集団的自衛権の行使である場合の相違が生じる。さらにはこのような迎撃システムには情報の共有と指揮命令の密接な統合運用が求められることから、日本の統合されたミサイル防御システムが軍事的な有効性からは欠かせないものになる」
として、軍事の世界では個別的自衛権は可能だが、集団的自衛権は不可という政府解釈を超えて物事が進んでいるという。つまり、軍事は常に政治によるコントロールがされるというのは虚構にすぎないというのです。
小池氏の指摘から分かることは、アメリカが推進するミサイル防御システムに日本が(自衛隊が)組み込まれる段階で、集団的自衛権の行使も(米軍によって)強制されているということだと思います。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
====
元来、海も空も成層圏も他国とつながっているのが地球です。軍事境界線なるものも双方のミリタリー・パワーバランスの結果ですし、戦闘地域と非戦闘地域を固定的に区分するのは詭弁だと思います。
戦略ミサイル迎撃システムは、敵国が発射したミサイルが成層圏で弾道の頂上に至るまでが撃墜有効で、その後に落下してくるミサイルを撃墜できる可能性は相当低いのが現実です。米国が「ミサイル迎撃実験に成功」とPRしているのは、限定された好条件での実験結果にすぎません。そんなシロモノに大金を投じているので批判されているわけです。
そして、探偵さんがお書きになった
「これらミサイル防衛システムはわが国を攻撃してくるものと、同盟国であるアメリカを攻撃するものと2種類あり~」
の部分ですが、撃墜可能な弾道の頂点までは(発射地点にもよりますが)そのミサイルがどこを狙っているのか(どこに落下するのか)が特定できない、といわれています。つまり、日本がこのMD構想に参加した時点で
・米国の言いなりで、攻撃先が見えないミサイル迎撃に同意している
(これはイラク派兵や日米安保にも当てはまりますが)
・発射されたミサイルの観測情報を自動的に提供した時点で戦争に参加している
ということになります。日米安保で集団的自衛権のはずが、他国同士の紛争に首を突っ込んでしまうわけです。
探偵さんが教示された通り、とっくの昔に集団的自衛権は準備OKで、なし崩し的に運用に向かっている・・・シビリアン・コントロールなど、単なる言葉遊びというわけですね。
そういう勉強や議論をしないバカな政治家・サラリーマン政治家が集団的自衛権に賛成し、理解しているタカ派政治家は陰で高笑いしているのだと思います。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
「これらミサイル防衛システムはわが国を攻撃してくるものと、同盟国であるアメリカを攻撃するものと2種類あり、個別的自衛権の行使である場合と集団的自衛権の行使である場合の相違が生じる。さらにはこのような迎撃システムには情報の共有と指揮命令の密接な統合運用が求められることから、日本の統合されたミサイル防御システムが軍事的な有効性からは欠かせないものになる」
として、軍事の世界では個別的自衛権は可能だが、集団的自衛権は不可という政府解釈を超えて物事が進んでいるという。つまり、軍事は常に政治によるコントロールがされるというのは虚構にすぎないというのです。
小池氏の指摘から分かることは、アメリカが推進するミサイル防御システムに日本が(自衛隊が)組み込まれる段階で、集団的自衛権の行使も(米軍によって)強制されているということだと思います。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵

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元来、海も空も成層圏も他国とつながっているのが地球です。軍事境界線なるものも双方のミリタリー・パワーバランスの結果ですし、戦闘地域と非戦闘地域を固定的に区分するのは詭弁だと思います。
戦略ミサイル迎撃システムは、敵国が発射したミサイルが成層圏で弾道の頂上に至るまでが撃墜有効で、その後に落下してくるミサイルを撃墜できる可能性は相当低いのが現実です。米国が「ミサイル迎撃実験に成功」とPRしているのは、限定された好条件での実験結果にすぎません。そんなシロモノに大金を投じているので批判されているわけです。
そして、探偵さんがお書きになった
「これらミサイル防衛システムはわが国を攻撃してくるものと、同盟国であるアメリカを攻撃するものと2種類あり~」
の部分ですが、撃墜可能な弾道の頂点までは(発射地点にもよりますが)そのミサイルがどこを狙っているのか(どこに落下するのか)が特定できない、といわれています。つまり、日本がこのMD構想に参加した時点で
・米国の言いなりで、攻撃先が見えないミサイル迎撃に同意している
(これはイラク派兵や日米安保にも当てはまりますが)
・発射されたミサイルの観測情報を自動的に提供した時点で戦争に参加している
ということになります。日米安保で集団的自衛権のはずが、他国同士の紛争に首を突っ込んでしまうわけです。
探偵さんが教示された通り、とっくの昔に集団的自衛権は準備OKで、なし崩し的に運用に向かっている・・・シビリアン・コントロールなど、単なる言葉遊びというわけですね。
そういう勉強や議論をしないバカな政治家・サラリーマン政治家が集団的自衛権に賛成し、理解しているタカ派政治家は陰で高笑いしているのだと思います。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
