老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

空自「F-35」導入の意味

2014-01-14 09:03:48 | 安全・外交
「『戦争ができる国』への離陸」との問題提起に関連するのですが、政府タカ派は本気を疑わせる布石を打っています。それは先に決定した空自のFX(次期主力戦闘機)への執念です。

私は、先物買いの見栄っ張りで昔の大艦巨砲主義に準じた政治家や空自幹部が、米国のご機嫌取りを含めて未だ開発途上の高価なロッキード・マーティンF-35の導入を決定したと考えていました。

ところが今日、MV22オスプレイのプラモデルを組み立ててみようとネット検索していたら、さっそく「F-35空自仕様」プラモデルを見つけました。その箱に書かれたイラストを見て、「しまった、やられた!」と衝撃を受けました。

それはヘリ空母から発艦するF-35の想像イラストでした。空自が導入予定なのはF-35(A)ですが空対艦ミサイルを搭載可能です。また、シリーズに「垂直離着陸が可能な」米国海兵隊仕様のF-35(B)があります。いずれも開発途上ですが、もしや政府タカ派は導入時のドサクサに紛れてF-35Bタイプを狙っているのでは・・・との疑問を持ちました。

従来、日本の自衛隊は専守防衛であり、先制攻撃・敵地(敵国)攻撃は必要ないので「空中給油機や空母は不要」というルールがありました。それなのに「飛行甲板はないから」とヘリ空母を建造し、
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/hyuga/181.html
いつの間にやら空中給油機を持っているのです。
http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/KC-767/

F-15と空中給油機、F-35(B)とヘリ空母、イージス艦があれば、(実用的かは別にして)ちょっとした機動艦隊ができあがります。これに「集団的自衛権」で米国との共同作戦が可能になれば、軍事オタクの石破幹事長も喜ぶ「強い日本」の自衛隊が完成します。そして、その軍事活動は「特定秘密」。

「そんなの関係ねぇ」人が都知事になったら、大変です。脱原発アピールは大切ですが、前述を危惧するならネガティヴ・キャンペーンも必要かと思います。

===
追記:
引用した海上自衛隊の公式HPでは、ヘリ空母を「輸送艦」と分類しています。
周辺諸国への配慮からか、絶対に「空母を持っている」と認識されたくないのでしょう。でも、これは詭弁です。あんなに広い発着陸甲板を持っているのに、単なる輸送艦とは。あれならば、オスプレイでも運用可能なはずです。
===

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-01-17 02:09:00
>周辺諸国への配慮からか、絶対に「空母を持っている」と認識されたくないのでしょう。でも、これは詭弁です。あんなに広い発着陸甲板を持っているのに、

韓国の独島級揚陸艦も広い甲板を持っていますから、あれも空母ですか
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