老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

民進党・新執行部構想を見て

2017-09-03 17:53:07 | 民進党
民進党代表に選ばれた前原氏の党内執行部構想が次第に明らかになってきている。今朝の朝日新聞によると、凡そ以下のとおりということだ。

代表 前原誠司
代表代行 枝野幸男、大島敦
幹事長 山尾志桜里
政務調査会長 階猛
選挙対策委員長 長妻昭
国会対策委員長 松野頼久

今回の代表選で前原氏が代表に選ばれたことに失望を表明している人は、厚顔さんを含め少なくない。私も枝野さんに期待していたので、残念だというのが正直なところだ。

しかし、今回の人事構想を見ると、前原氏が過去の独りよがりの危うさから脱皮して、幅広く意見を聞き、取り入れて、柔軟で堅実な党内運営を図り、挙党体制を築こうとしていることが見て取れる。

今回特に私が評価するのは、長妻さんを民進党の選対委員長にするという構想だ。長妻さんは今回の代表選で枝野さんの選対委員を務め、枝野さんの追い上げ実現に貢献した。現に、長妻さんのテリトリーである東京では党員サポーター票は前原氏を上回っていた。今回の人事は前原氏がその事実を率直に認めたと同時に、市民・野党共闘路線の維持を実質認めたことになると思う。

野党共闘について更に言えば、
共産党・志位委員長が、『この2年間の共闘の流れは、決して「野党」だけのものではなく、ましてや共産・民進のものではない。安保法制に反対する空前の市民のたたかいの中での「野党は共闘」という声に応えて生まれたものであり、市民とともにつくり発展させてきた国民の共有財産だ。この原点を踏まえ、発展に力をつくしたい。』とのしっかりした現実認識に基づくメッセージを発しているのに対し、
前原氏が今後の関係性に含みを残している「日本ファァースト」の若狭勝氏は、『民進党と手を組むことはない』とテレビで言いきっており、民進党議員たち夫々の思惑はともかく、流れは民進党の外部から既に(私たちの望む方向で)決まっているように思われる。

民主党が政権政党だった時代に、私たちは沢山の失望を味わい、批判を重ね、党の分裂を後押ししたが、結果としてそれは野党全体の弱体化=自民一強=安倍政権による傲慢な政治を生み出してしまった。

その事実を踏まえ、私は民進党や前原代表の失敗を責めたり、方向性のちょっとした齟齬を言い立てて、性急に見放すのではなく、どうしても譲れない理念に一定の一致点が見られるならば、(今の自民党よりましだと思えるならば)、前原新代表の舵取りを厳しい目で眺め、時として注文をつけつつ、党としての再生、成長発展に期待をこめて、基本応援していきたいと思う。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
笹井明子

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