老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「海をあげる」上間陽子著(筑摩書房)についての反響

2021-12-30 21:00:57 | 沖縄
笹井さんが紹介してくださった「海をあげる」を私の友人が読んで、あるエピソードを話してくれました。

それは50年も昔、彼女が大学生だった頃、沖縄が返還されました。
その日、講義の最中に大学の教授が沖縄出身の学生を前に出し、「挨拶しろ」と命じたそう。
学生は「何を話せばいいのですか?お陰様で有り難うと言って欲しいのですか?昨日まで沖縄は日本ではなかったのです」と言ったそうです。

その言葉が長い年月を経ても忘れられず、彼女の心に残っているとか。そして、その教授の言動に反感を抱き、怒りを感じたそうです。

今回の笹井さんの投稿を読み、早速書店から取り寄せ、
「『沖縄の心に寄り添う』なんて事軽く言っちゃいけない、日本は本当に独立国なのでしょうか。」
「良い本を紹介頂き有り難うございます。一人でも多くの人がこの本を手にする事を願っています。」
と言っていました。

***
>今日は、海に土や砂を入れる日だ。
2018年末にはじまった土砂投入は、19年末までの一年の工程表の1パーセントを終えたらしい。普天間基地を閉鎖するという名目でなされる、じりじりと沈む大地に杭を打つ辺野古基地の完成には、これから100年かかるというわけだ。(略)
>私は静かな部屋でこれを読んでいるあなたにあげる。私は電車でこれを読んでいるあなたにあげる。私は川のほとりでこれを読んでいるあなたにあげる。この海をひとりで抱えることはもうできない。だからあなたに、海をあげる。
***

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
パンドラ

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