老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

社会を変える原動力

2013-03-20 20:58:42 | 社会問題
記事「社会を変えるには」(小熊英二著・講談社現代新書)に紹介されている、
『1990年代以降の「工業化社会機能不全」に日本が陥ると中心にいる企業で働く男性正社員の複利厚生や、妻の扶養控除などの維持が難しくなり企業も「終身雇用、年功序列」から厚生年金も健康保険も負担しなくて済む「非正規」の人達へ雇い方を変えていったのです。私達の生活、ライフスタイルはこのような、社会情勢、企業が生き残る為の戦略に常に晒され翻弄されて来ました。』

との社会、政治現象を憂い、あるいは肌で感じていたところに、3年半前に野党民主党が「国民の生活が第一」のスローガンを掲げ、「09マニフェスト」で工程表まで示して「社会を変える」ことを公約してくれたからこそ、国民は民主党に投票して民主党政権に期待したのではないかと思います。その意味では、小熊英二氏の「社会を変えるには」の第一歩は、直近では政党主導で踏み出されようとしていたのではないかと思われます。

ところがそれは失敗に終わったと言うより、既得権益者である政官業とメディアに潰されてしまいました。潰す側は当時野党民主党の小沢一郎代表をキーマンと見立て、西松建設から陸山会への裏金献金をデッチ上げ、麻生内閣の森法務大臣下で検察はメディアに捜査情報を事前にリークしておいて、大勢の報道カメラマンが待ち受ける陸山会が入居しているビルに隊をなして肩で風を切って入って行った検察事務官達の映像を、今でも思い出します。

それから陸山会の会計責任者が逮捕され、小沢代表は代表辞任に追い込まれ、次に鳩山氏が代表に就きその政策を継承し政権に就くや、次は鳩山事務所の政治献金を追求し始め、「普天間は最低でも県外」と公約していた鳩山首相を政官業とメディアは手段を選ばず潰しました。

それに怖じ気づいたのか、その後の菅首相、野田首相は自民党に迎合し始め、当初の民主党のスローガンとマニフェストをないがしろにして結局国民を裏切り、社会を変えられずに衆議院選に惨敗しました。

一方、先の衆議院選前には毎週金曜日に永田町で「脱原発」の大々的なデモが繰り広げられましたが、結局脱原発を唱える政党はみな惨敗でした。このように観てくると、日本で「社会を変える原動力」は社会運動なのか政党なのか、一体何なのか分からなくなりますが、やはり社会を変えたいと思う政党が政権をとらないことには、その第一歩を踏み出せないことも事実ではないかと思われます。

その意味で、小泉政権以降の衆議院や地方選挙で過半数を占めたのは、小泉首相の「自民党をぶっつぶす、郵政解体」スローガン(実際は自民党をぶつ潰していないが)、民主党の「国民の生活が第一、コンクリートから人へ」の政策、今回の衆議院選での自民党安倍総裁の「デフレ脱却と三本の矢、日銀との対峙」政策、日本維新の会の「地方分権-大阪府と市の二重行政廃止-大阪都構想」などのように、何か日頃広く国民(市民)に鬱積している現象をあぶり出して、それを改善してくれそうなカリスマ性のある政治家がその党に出現した時であるように思われます。そしてそれは官僚出身の政治家ではなく、小泉、小沢、安倍、橋本各氏のような党人政治家が生み出しているようです。

一方、小熊氏の『「デモをすることで何が変わるのか?」という問には「デモが出来る社会をつくることができる」と言っています。デモは表現手段のひとつです。表現することはひとつでも多い方が良いのではないかと私は思います。」』も事実ではないかと思います。

最後に、私たちはこのインターネット時代にあって、事実も伝えないメディアは質し、不公正な権力者やのメディア論調には反論し、事実しか伝えないメディアには弱者側に立った意見を投稿すること等が、デモへの参加同等の社会的インパクトがあるのではないかと思いますが、皆さんいかがでしょうか。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
厚顔の美少年
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「社会を変えるには」( 小熊英二著・講談社現代新書)

2013-03-19 20:32:41 | 社会問題
この本は読む人に、分かり易く書いてあります。私のような、普段快楽的読書しかしていない者でも、すっと頭に入って来る文章です。日本の今をある意味冷静に分析しています。

1990年代以降の日本は「ポスト工業社会」と言われていますが、欧米では、既に1973、1978年のの石油ショック以来「脱工業社会」に移行されていたと著者は書いています。日本は1970~1980年代には半導体が日本製品の強さの象徴になっていたそうで、当時の日本の対米輸出の4分の1を在日アメリカ系企業の輸出が占めていて、他社ブランド向け製品を製造契約による完成品の輸出などで利益をあげていたそうです。

当時中国はまだ東側陣営で世界市場には参入しておらず、韓国、東南アジアの国々は政情も不安定で工場の移転先に適していないという国際情勢もあったようです。そんな中で日本の企業は工場のオートメーション化を進め生産性の高い企業は他国を圧倒したのです。

当時、日本の企業は若年層の女性達に結婚、出産退職を奨励し、技術者達を事務職、販売職に転化させることで、人件費の削減に務めたそうです。退職した女性達にはサラリーマンの妻になることで、企業の複利厚生などの恩恵に預かれる特権を与えたのです。また、国も企業が利益をあげれば税収も増え、サラリーマンの妻の扶養控除、後で問題になる「第三号年金制度」などで手厚く「保護」したのです。

それが1990年代以降の「工業化社会機能不全」に日本が陥ると、中心にいる企業で働く男性正社員の福利厚生や、妻の扶養控除などの維持が難しくなり、企業も「終身雇用、年功序列」から厚生年金も健康保険も負担しなくて済む「非正規」の人達へと、雇い方を変えていったのです。

私達の生活、ライフスタイルはこのような、社会情勢、企業が生き残る為の戦略に常に晒され翻弄されて来ました。

1960年「安保闘争」の後は池田内閣の「所得倍増計画」を人々は支持し、1968年「ヴエトナム戦争反対」の盛り上がりも「70年安保」が自然承認されると共にいつの間にか「一億総中流」の空気に呑まれ、「社会運動」は停滞していきました。

だから私は心配しているのです。あの「二度と政権の座につくことはないだろう」と言われた安倍晋三氏が総理になり「アベノミクス」なる言葉でマスコミがはやし立て、景気浮上だ、所得が上がる、というマスコミの情報に流された人達が「脱原発」を風化させてしまうのでないかと。

話が逸れましたが、小熊氏は今の日本では人々を「カテゴリーで括る」のは難しいのではないかと述べています。先ほどの「主婦」にしても、年金ひとつとっても「サラリーマンの主婦」「自営業の主婦」「ワーキング主婦」というように働き方、生き方で65歳以上に給付される年金が違って来ます。僅かな違いなら良いのですが、それが莫大な金額になると恩恵を受ける人、受けない人で葛藤、対立が生まれるでしょう。

「今の日本では【自分はないがしろにされいる】と感じている人が多くなっているのではないかと著者は述べています。以前から高齢者と若年者の年金格差は言われていますし、60歳以上の高齢者の雇用を守る為に若年者の雇用が伸び悩んでいるという話もよく聞きます。皆が何となく「ないがしろにされている」という思いや不満を抱きながら言語化出来ない、行動にも移せないモヤモヤしたものが漂っているのが今の日本の社会ではないのか?とこの本を読んで思いました。

小熊氏は「社会を変える」特効薬は持っていないと述べています。しかしデモをやれば社会は変わる-もちろんデモだけでなく署名、ネットなどでの意見や情報発信、身近な人達と意見を述べ合うこと、学習会をする、デモを主催するならプレス資料をメディアに送る、記者会見を開いたり、有名人を連れてきたり、新奇なスタイルでイベントをやったり…も良いと述べています。

「いや、もうそれは色んな団体がやっている、しかしメディアは少しも取り上げない」と諦めている声も聞こえます。でも、諦めないで、ついでに楽しく続ける事が大事なのではないでしょうか。

小熊氏はデモの効用について、「せっかくデモに参加したら知らない人とも話をしましょう、共通の話題が出て世界が広がります。知り合いにあったら打ち上げに行くのも良いでしょう、有名人が来ていたら話しかけてみましょう、」と言っています。そして「デモをすることで何が変わるのか?」という問には、「デモが出来る社会をつくることができる」と言っています。

デモは表現手段のひとつです。表現することはひとつでも多い方が良いのではないかと私は思います。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
パンドラ
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がんばろう!

2013-03-18 17:12:10 | 原発
3月10日の「原発ゼロ☆大行動@日比谷~霞ヶ関~官邸前・国会周辺」に参加した時に、ひとつ大きな違和感を持ったことがありました。

日比谷から霞ヶ関を進んだ私たちデモ隊が、国会周辺に差し掛かったときに、主催者と警察隊から「この交差点から先は請願デモとなるので、横断幕、のぼり旗を畳んでください。また楽器など大きな音の使用は中止してください」という要請・指示が出されたのです。

私を含め参加者は腑に落ちない表情でしたが、ここで事を荒立てても仕方ないと、指示に従いました。確かに、後日見た写真には、福島社民党党首らに「請願書」を手渡す光景があり、「請願デモ」として許可をとったことが伺われました。

帰宅後、この要請・指示は何を根拠になされたのかを調べてみると、以下二つのサイトに行き当たりました。

「ニュークストリア」(2012年7月15日)
「薔薇、または陽だまりの猫」ブログ(2012年7月16日)

どちらも記事の中で、社民党・山内徳信参議院議員の「国会ならびに駐日米国大使館周辺でのデモ行進などの規制に関する質問主意書」(2008年6月5日提出)と当時の内閣総理大臣・福田康夫(自民・公明政権)による答弁(6月13日受領)を紹介しています。

+++
<質問概略>
組合や市民団体などが、国会門前または議員面会所前などを通過するデモ行進を、東京都公安条例に基づいて申請しても、東京都公安委員会と警視庁は、これを許可しない。現在、労働組合や市民団体などは、出発地点からはデモ行進を行い、国会周辺に近づいた時点で請願行進に切り替え、議員面会所前で国会議員への請願行動を行う条件で許可を得ている。
東京都公安委員会と警視庁が、国会周辺でのデモ行進を禁止するのは、いかなる法律上の根拠に基づくのか。

<答弁概略>
東京都においては、集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例第一条の規定により、道路その他公共の場所で集会若しくは集団行進を行おうとするとき、又は場所のいかんを問わず集団示威運動を行おうとするときは、東京都公安委員会の許可を受けなければならない。
国会議事堂周辺での活動については、当該活動が公衆に対して気勢を示すものとなり、その結果、許可を受けていない集団示威運動に当たることのないよう、当該活動の主催者等に対して、旗やのぼりの所持等について、必要な指導を行っている。

+++
これについて、ニュークストリアでは、『警備当局の恣意的な都条例の解釈と運用で何らの法的な根拠もなく国会議事堂等周辺地域で不許可とされてきた「示威活動」の自由を保障し、この活動に参加する国民の安全を確保する法律の制定を求める必要』を主張。

また、「薔薇、または陽だまりの猫」ブログでは、『近年の首相官邸前の抗議行動では、申入れ書を持参することで「請願」の形態をとり、 「合法性」を確保してきた面があります。これは力関係のうえで必要な時もあります。 (中略)必要なのは自己規制ではなく、規制をはねのけ、「民衆の力で勝ち取った権利」を拡大することです。』と、規制強化か権利拡大かは、民衆の力・気勢次第だと指摘しています。

先の衆院選で自民党が見かけ上圧勝し、安倍総理の言葉のマジックをそのまま伝えるマスコミの刷り込み効果で、安倍内閣が高い支持率を維持する中で、脱原発の声は政治から遠のき、経産省はいよいよ経産省前テントの撤去に手をつける構えを見せています。

一方、最近見つけた「TAI:二重生活中の福島市民」さんのツイッターには、『政治という人災が満身創痍で立つ東北を、人を痛めつける。「がんばろう東北」と一方的な声を投げつける。一体、どれだけの人災が襲えば気が済むのだろう。政治という人災が背後から忍び寄る。進行形の事態を、時に過去形へと変えようとする。なかったことのようにしようとするな。今も続いているんだ。』(3/15)という痛切なつぶやきが書かれています。

私たちは、進行形の人災を過去のものとして平然と振舞うことはできない。最近の政治状況を前に、うなだれているわけにはいかないのです。実際2年目の3月11日を迎えるにあたり全国で「大行動」に参加した人達の胸には、今も熱く強い気持ちが生きていました。

「がんばろう東北」と他人事のように言うのではなく、3月7日の志村建世さんのブログにあったように、「がんばろう!」(ソウル・フラワー)の歌に合わせて、私たち自身が空に向かってコブシを突き上げることが、今の私たちには最も必要で、最も相応しいのではないかと思う、「あれから2年目」の3月です。

「護憲+コラム」より
笹井明子

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推認踏襲では高裁の存在意義はない(陸山会事件)

2013-03-16 15:09:16 | 民主主義・人権
3月13日の陸山会事件の秘書3人に対する東京高裁の控訴審判決は一審判決を支持し、3人の控訴は棄却され有罪となった。14日の朝日新聞で報じられた判決要旨を読むと、一審判決の推認を追認した判決である。

巷間、一審判決は確たる証拠もなく推認に推認を重ねた判決であったと言われている。それゆえ二審の高裁に求められたのは、新たな証言と物的証拠に基づいての判決だったはずである。それが一審の推認を踏襲しただけであれば、高裁の存在意義はない。

植草一秀氏は自身のブログで、被告人の弁護人からは新たな証言が高裁に提示されたが採用されなかったと下記のように述べている。もしそうであれば高裁は一審を支持するのに不合理に成るとの判断で不採用にしたと疑われてもやむを得まい。不誠実な不作為と怠慢は止めて欲しい。

主権者である国民が求めているのは、推認や推理ではなく、事実に基づく判決である。選挙で選ばれ国民の代表である国会議員を裁くのであるからなおさらのことである。

以下の『』内は植草一秀氏のブログより抜粋
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-26e2.html

『控訴審において、石川知裕氏の弁護人である安田好弘氏は、新たに重大な新事実を提示した。それは、水谷建設元会長の水谷功氏と同元社長の川村尚氏の新たな供述証言である。水谷建設元会長の水谷会長は、「10月15日に鹿島建設支店に向かう前日、川村社長から『すでに裏金を渡した』と聞かされた」と述べた。また、川村元社長は、10月15日に水谷会長と行動を共にしたことを認めるとともに、「今も現金を渡した相手の顔を思い出せない」、「検事に『(裏金の授受は)15日じゃなきゃ、ダメだ』と念を押された」と供述しているとの新事実が明らかにされたのである。
 検察は川村元社長が10月15日、単独で鹿島建設東北支社を訪問し、その後に東京に戻り、全日空ホテルに立ち寄り、石川知裕氏に5000万円の現金を手渡したとしている。しかし、新たな供述証言によれば、川村氏は10月15日に水谷会長と行動を共にしており、その時点で、すでに5000万円は渡したと供述していたのである。川村氏は5000万円を渡した相手の顔を覚えていないと供述しているのだ。』

植草氏が上記で指摘するように、水谷建設の川村社長から5000万円が誰に渡されたのか確たる証拠がないものを、一・二審とも渡されたと推認するのであれば、それは裁判官の独断と偏見であろう。また秘書が期をまたいで政治資金報告をした件についても、裏金が渡された事実と証拠がないことには、何故翌期に申告したのか、裁判官の推認には説得力がない。

裁判官は証拠もなく、人の心理を推理で断定できるほど全知全能ではないはずである。「事実は神のみぞ知る」と言われるが、証拠がなければ人間の判断能力には限界があることを啓示した言葉であろう。裁判官は独裁者ではない。それ故に「疑わしきは罰せず」という刑事裁判の原則が存在しているのではないのか。

「護憲+BBS」「裁判、司法行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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安倍首相暴走中

2013-03-15 10:08:17 | 安倍内閣
「安倍首相全開中!」で指摘された安倍首相の発言は、予想どおりの安倍首相の暴走というか岸信介の亡霊を背負った正真正銘のアナクロニズムが始動したという印象を受けます。

従軍慰安婦をめぐる事件でもそうだったのですが、NHKの報道に介入しておきながら嘘をつきとおした不誠実な態度は相変わらずであり、今回の「東京裁判は勝者の断罪」発言は首相という地位に相応しくない人格の露呈を表しています。

その発言の真意は、言うまでもなく祖父の岸信介がA級戦犯に処されたことに対するアナクロ的な異議申し立てであり、首相という地位からの発言ではなく血族の汚名をそそぐだけの全く個人的な怨念の吐露にすぎないわけです。

アメリカ政府はこういう首相を黙認してよいのか。確かに「勝者の裁き」という側面もあるにしても、侵略戦争の罪科を明らかにした側面が重要であり、A級裁判に関してはほとんど問題のない裁判だった。

このままいけば、安倍首相は戦後改革の問題にもコメントして、戦後の憲法を中心とした秩序に手をつけてくることはあきらかです。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
名無しの探偵
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安倍首相全開中!

2013-03-14 11:21:58 | 安倍内閣
安倍首相、アベノミクスからアベノヒストリクスへ暴走開始。
もはや野党にこの暴れ馬を止める方策なし。墓穴を掘り、自滅を待つより他無し、と言ったところか。

毎日新聞 3月12日(火)21時23分配信
<安倍首相>「東京裁判は勝者の断罪」…米から批判の可能性
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130312-00000079-mai-pol

>安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、第二次世界大戦の戦犯を裁いた極東国際軍事裁判(東京裁判)について「大戦の総括は日本人自身の手でなく、いわば連合国側の勝者の判断によって断罪がなされた」と述べた。首相は第1次内閣で東京裁判を「受諾しており異議を述べる立場にない」と国会答弁しており、この方針は維持するとみられる。しかし東京裁判に懐疑的な見方を示したことには中韓両国などのほか、戦勝国の米国から批判が出る可能性もある。

時事通信 3月13日(水)18時18分配信
安倍発言「戦後秩序への挑戦」=「歴史反省」促す―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130313-00000139-jij-cn

>中国外務省の華春瑩・副報道局長は13日の記者会見で、安倍晋三首相が極東国際軍事裁判(東京裁判)について「勝者の判断で断罪された」と発言したことに対し、「日本国内には大戦の失敗を受け入れず、戦後の国際秩序への挑戦を企てる勢力がある」と批判した。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
厚顔の美少年
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「サロン・ド・朔」3月22日例会のお知らせ

2013-03-14 11:16:35 | イベント情報
「サロン・ド・朔」3月22日(金)例会(学習会)を下記の通り開催します。

今回は、フリーライターの紅林進さんを講師にお招きし、「2012年総選挙に現れた選挙制度の問題点」のテーマでお話ししていただきます。

昨年の衆院選の結果を受けて「日本を取り戻す」と豪語している安倍政権ですが、国民は本当に自民党政治に戻ることを望んでいたのでしょうか。来る参院選を前に、民意を正しく反映しない選挙制度について、もう一度考えてみたいと思います。

興味のある方、参加ご希望の方は、「護憲+HP」上にあるメールにてご連絡ください。折り返し会場、ブログラム等の詳細をご連絡します。

■日時:3月22日(金)18:30~21:30
■場所:「フリースペース 朔」(JR水道橋駅近く)
■テーマ:「2012年総選挙に現れた選挙制度の問題点」
■会費: 500円

====
☆「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。皆さんの参加を歓迎します。

昨年取り上げたテーマは以下のとおりです。

(2012年)
2月: 「地域で開く勉強会・映画会」
3月: 「3.11から1年 被災地の現状と正念場を迎える原発再稼働」
4月: 「原発国民投票の意義・都民投票を実現させるには」
5月: 「本土復帰から40年、沖縄の現状と課題」
6月: 「暴走する政治にどう対抗するか(緊急討議)」+「内部被ばくを生き抜く(DVD鑑賞)」
7月: 「日本の政治・社会状況と東京新聞」
8月: 「一人一票の実現に向けて」
9月: 「人権・正義・真実-私の関わった在日難民・朝鮮農耕隊」
10月:「三一一とハート島(いわいしま)」
11月:「都知事選、衆院選に向けて、私達にできること、やらなければならないこと」
(2013年)
1月: 「2012衆院選の分析と2013参院選に向けての課題(小選挙区制の弊害をどう克服するか)」
2月: 「海外で活動することの意味・意義と安全対策」
====

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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フクシマ・アニマルレスキューで逮捕された星さん親子・緊急支援のお願い

2013-03-13 11:32:37 | 原発
福島原発事故から2年。このところメディアは様々な特集を組んで、原発事故が齎した悲劇を訴えていますが、メディアの伝えないもうひとつの現実があります。

福島に置き去りにされた動物達を救おうと奮闘してこられた星広志さん親子が、今年に入って「有印公文書偽造・災害対策基本法違反(原子力災害対策特 別措置法違反)」容疑で逮捕・起訴されました。

この逮捕について、星さんの著書「見捨てられた命を救え!ー3・11アニマルレスキューの記録」を出版した社会批評社の小西誠さんは、『政府・警察は、フクシマ原発被災の「新しい警戒区域設定」の中で、原子力災害対策法の本格的適用・実効性を作り出そうとしている。この警戒区域の中では、ジャーナリストだろうが、アニマルレスキューだろうが、完全に閉め出すということだ。』と述べています。

住民の安全のための「警戒区域」指定が、いつの間にか人々の目から現実を覆い隠す目的の「立ち入り禁止区域」に変容しています。

以下の要請が来ていますので、趣旨に賛同される方は、是非ご協力くださるよう、お願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●星 広志さん、星礼雄さんへの 緊急の保釈金および裁判支援のご寄付お願い
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
皆様、すでに告知されていますように、星広 志さんと息子さんの星礼雄さんの二人は、1月28日、福島県警に逮捕され、2月18日、不当にも「有印公文書偽造・災害対策基本法違反(原子力災害対策特 別措置法違反)」容疑で起訴されました。そして本日現在、福島県警での長期の勾留が行われています。

私たちは、星広志さんを中心とするHOSHI FAMILYの皆さんが、3・11後のフクシマ警戒区域内に取り残された動物たちの救援に、全てを賭けて取り組んで来られたことを知っています。

しかし、福島県警・福島地検は、このような星さんらの行動を形式的な「法令違反」を口実に厳しく取り締っています。これは、フクシマに取り残された動物たちの命を軽視するだけでなく、この動物たちを避難させられなかった原発被災者への冒涜でもあります。

しかも、福島地検は、1月末の逮捕から今に至るまで見せしめ的に長期勾留を続けているのです。

私たちは、未だフクシマに放置され、取り残されている数千の動物たちの救援のためにも、星広志さん、星礼雄さんの一日も早い保釈を要請するものです。

また、ご存じのように、この星広志さんらの保釈には、莫大な保釈金がかかります。前例を見ますと、おそらく裁判所から要求されるのは、二人で数百万円以上 になると思われます。さらに、逮捕勾留時の弁護士費用、今後の裁判費用などにもたくさんの費用がかかると予想されます(3月27日、第1回公判・福島地裁 決定)。

星広志さん、星礼雄さんを一刻も早く自由にして、フクシマの動物たちの救援に取り組んでいただくためにも、この要求されるであろう保釈金および裁判費用の、全国の皆様からの緊急のご寄付をお願いしたく思います。ぜひ、皆様の温かい、熱い志しをお寄せ下さい。どうぞよろしくお願い します。
                      2013年2月28日

■星広志さん・礼雄さんを支える会
 呼びかけ・賛同人(2月27日現在80人、到着順・順不同・敬称略)
Yuko Yabu/Ruriko Yoshida/Mia Alkaline/Kimiyo Nakamura Garey/Ami Yusa Yamada/Yo Nagaya/小西誠/武藤江里子/尾上綾子/石橋麻紀/田中博子/大場智子/渋谷香奈/佐藤みちの/丸山美貴/川本絹代/大本 恭子/鈴木忠夫/居 候/西山栄二/杉山ひとし/小倉美帆/佐藤まゆみ/國分かな/花上光治/Mieko Aoyagi/Hisako Morita/Sayoko Kikuchi/Crystal Couli/Makoto Tanaka/Ksj Larsen/幸松えみ子/峯田英良/土門志穂/今坂文広/北田直俊/市川千恵/藤井千賀子/金浦蜜鷹/小林ミチル/眞野裕美/星山剛/増田都志美/大洞 俊之/小牧みどり/中沢譲/高木達夫/大井和明/原田尚美/細井明美/山平哲也/林克明/神田香織/藤澤祐子/福田洋也/HiroyukiKawasaki/小松達明/中屋猛/奥口美樹/藤井寛巳/金子静雄/安井秀仁/池田俊男/島村裕子/杉山靖子/鈴木りょう子/森常好/松本貴行/Yosuke Alexandre Yamashiki/大野則近/Yasuhiro Morozumi/Katsumi Nakayam/中所宜夫/Hitoshi Fujisawa/小磯英里/小森佳介/古畑由美子/秦江里奈/鷲宮美幸/永野浩嗣/山下久美子

*連絡先 E-mai:hoshi.family.2013@gmail.com
 支援基金振込口座 三井住友銀行三鷹支店・普通7322261
 口座名義 ホシヒロミ
 ペイパル口座 kikki@mail.rossam.com

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
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民主党の存在感を示すには

2013-03-12 17:22:58 | 選挙
民主党は、次の参議院選で維新の会、みんなの党との共闘希望は相手から拒否され、片想いに終わりそうだ。また他の野党との共闘は連合依存の選挙戦術を批判する議員グループの同意が得られそうもなく、民主党単独での選挙戦に成りそうだ。そうなれば改選数が一番多い民主党が最大の打撃を受けそうである。

政権与党時代に嘘をついた民主党に今更期待する人も少ないと思うが、今国会で民主党が野党として、せめてもの存在感を示すには、「黒田日銀総裁案」に反対することであろう。理由は黒田氏の金融緩和論、安倍首相の持論である2%のインフレターゲットを踏襲すれば、円安はさらに加速し輸入物価高を招き、庶民の生活を苦しめるという大義名分が立てられるからである。

世間のムードはアベノミクス歓迎、黒田日銀総裁待望であるが、民主党がその流れに沿って黒田総裁賛成に廻っても、参議院選挙で民主党が評価されることはなく、アベノミクスに花をそえるだけであろう。

それよりアベノミクスによって参議院選時期(今夏)には消費者物価が上昇してくること見越して、黒田総裁案に反対して参議院で否決することが、家計が苦しくなる国民の信頼を回復できる道であり、民主党の先見性と存在意義を国民に示すことができる限られた方法なはずである。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年
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あれから2年

2013-03-11 20:33:48 | 災害
もう二年、あれから去った。
 
このように書くこと自体、憚られる「止まったままの時間」の中に、まだ居られる多くの方々。再び「止まった時間」が動き出しても、「戻らぬ時間」という、いかんともし難い重いものを背負って、「動いていく時間」の中にい続けなければならない多くの方々が居られる。

感傷一色と言っていい「報道」。「報道」は、「リード」とは一線を画しての「提言と検証」に、その意義を見出さずして何とする。

この国には、つくづく「政治・行政」と言いうるものがないなあと、思う。全ては「建前」を都合よく使い分けて、「不作為・責任放棄」の隠れ蓑にして恥じぬ。「建前」を、人智の及ばぬ箴言の如く祀り上げて、手を拱く。

住民の暮らしに密着するものは「地方」の守備範囲とする「建前」。「財産権不可侵」の建前。2項・3項の弾力的規定は無きが如く、「公金使途の制約」を持ち出して、個々人の「最低限度の生活を営む権利」を封じ込める。

為すべきは、大規模自然災害+思い上がりが招いた人為災害に対する大方針の速やかな策定であったろう。災害発生時にその任にあった政府・国会は何をなしたか。ヘリでの遊覧飛行なぞ、首相の器の者が為すことではない。その後の二代、共に言葉は踊るが実質はゼロに近い。

全町移転の地域がある。その地域に帰って震災前の「時間・空間」を取り戻すことが、指折る間に、本当に可能になるのか。不謹慎と言われようが、その町の「町長選挙」が行われる不思議。

「除染」という。まるで「神の手」で撫でるが如しの扱いだが、その全体像は全然不明である。狭い国土と言えども広い山野。どのようにして「神の手」は、それを撫で尽くしてくれると言うのか。「除染」が唯一の手段だとしても、それで出たものの「仮設・最終処分場」すら決められない現状を何とするのだろう。これに類して気になるのは、機能破壊された原発・燃料棒のとめどなく続く冷却水の放出。これまた、いかに?である。

大規模災害からの復興に際して、建物の建築確認を一定期間不受理とする規定を、特例で更に三ヶ月延長して、行政側に余裕を持たせたが、それを活かし得たのか。この間、「霞ヶ関から最前線」まで、「建前」を乗り越えるどのような「算段」があったというのだろうか。今でもなお、「最前線は人手不足」の声。何をかいわんやであろう。

「復興」ではダメなのである。目指すは「新生」であろう。どのようにその地域を活かすか。「生活」を根底に置いて、一次~三次産業の再構築を図るの荷は、一市町村の手に余る大事業である。まさに、各界挙げての、オールジャパンでの取り組みなくして為しえぬ大ごとである。

「時」は「人」を待たぬ。無為に過ぎる間にも、天命を終える人たち数多に思いを馳せての「人智集約・結集」。「世界一」を始めとする「掛け声連発」は棚上げしての「知恵」を発揮して頂きたいの「三月十一日」である。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山
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