先日、日本のTV番組でミャンマー特集があったらしい。アメリカでもそのプログラムが見れ、お友達に「旦那さんはミャンマーの人よね、日本の番組でミャンマー特集をしていたのだけど、あの『見るだけで願いがかなう仏像』ってすごいね。」と言われた。
我が家のTV契約は日本のTV番組が見られるオプションを追加していないため、その番組はみれない。だが、たまたまその時楽天家ダンナが日本にいて、その番組を写真に撮ってFBに載せていたのだ。だけどFBに載っていたのは予告のみで肝心の仏像の写真はない。
どの仏像なのか、ボヤキ嫁は見たことがあるのかを楽天家ダンナに聞いてみた。
見るだけで願いがかなうという仏像がシュエダゴンパゴダにあるらしいが、それは何?と聞いてみたが、「へ?」と楽天家ダンナは何をボヤキ嫁が聞こうとしているのか分かっていない様子。うーん、相変わらず我が家は言語の問題でコミュニケーションが難しいのかと思った。根気良く、FBに載せた写真とその写真を撮ったときの状況を伝えてみると、ビックリする答えが返ってきた。
「あー、あの日本のTV番組ね。シュエダゴンパゴダを90秒見たら心が穏やかになるって放送しているとお友達が教えてくれたよ。」
楽天家ダンナは"get peace of mind" と言ってきたが、「見るだけで願いが叶う」って、棚ぼた的な何もしなくてもいいことが手に入ることを望むよこしまな気持ちが含まれているように思うんだけどな。
楽天家ダンナが話している内容は、コマーシャルに入る前に出したテロップ(まさに写真にあるもの)で、しっかりと仏像って書いてあることをボヤキ嫁が指摘するも、Aさん(仮名・ビルマ人)が日本語を訳してくれたから間違えはないと言い張る楽天家ダンナ。Aさんは日本に長く住んでいて、楽天家ダンナはAさんの日本語能力は完璧だと思っているため通訳内容が誤りとは思わず。(ボヤキ嫁がその通訳内容が違うといっても最初は信じなかったのよね。私、日本語ネイティブですけど・・・)そして、こういう間違った情報がビルマ人社会の中で口コミで伝えられるのだ。
多分若い人たちはネットで情報検索するというオプションを持っているため、偽情報を掴む可能性がもうちょっと少ないと思うが、楽天家ダンナ世代は「人から聞いた情報のほうが正しい」という刷り込みがあるため、ネットで情報を検索することをせず人から情報を得ようとする。「あの人から聞いたから」という枕詞があり、その情報を信用しないということは情報源の人を否定することとイコールという深層心理が働くため、情報の真偽が検証されることなくほかの人に伝わっていくのよね。
楽天家ダンナが他の人に話をしているのを横で聞いてみても、『おいおい、それは違うだろう』と気が付くことがよくある。以前はそういった場面で、偽情報により相手に迷惑がかからないようにと、ボヤキ嫁が毎回「それは違います」と楽天家ダンナ情報を全面否定し情報を修正していら、楽天家ダンナに怒られたのだ。「他人の前で自分を否定しないで欲しい」 楽天家ダンナの『情報』を指摘したのだが、楽天家ダンナにはボヤキ嫁が楽天家ダンナの『人格』を否定したように捉えられたのだ。偽情報で人が困る状況に陥ることよりも自分のプライドが大切なのですか・・・。
こういう深層心理が多くの人に働くようで、偽の口コミ情報が回るのよね。困るわ。
ちなみに、この仏像についてネットで検索してみたら、シュエダゴンパゴダの中にある女性が立ち入れないエリア内に設置されているものと出てきた。楽天家ダンナに情報を聞くよりもネットで調べたほうが正確だわ。