夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

続】 親孝行がしたいんです。。。

2012-02-26 22:53:22 | Weblog

続・・・親孝行がしたいんです・・・。


歳とって、小さくなってしまったオヤジとオフクロと、たまには話しておこうと思って、できるだけ週末に出張るようにしています。

もう少し詳しく言うと、オフクロから電話があると、ドキっとするんです。

「父さんが、用事があるって言ってるから、ちょっと出てこい。」

って。

そんな時は、だいたい、

「どこに腫瘍が見つかった。」

とか、そういう重い話が多かったので、実は、オヤジんちからは、足が遠のくというか、あまりかかわりたくないというか。。。


「これではいかん!!呼ばれてから行くから悪いのだ!!呼ばれる前に行けば、楽しい話がいっぱいできるはず!!」



って、できるだけ、週末に顔を見に行くようにしています。


で、

先週は、仕事がたいへんだったのだけど、強引に、終わらせて、行きました。



今週は、ちょっと先週よりはちょっと早めに行けました。
【ウチとオヤジんちは、40mしか離れていません。】



裏口は、いつも、鍵がかかっているのに、今日は、鍵がかかっていませんでした。

∑( ̄Д ̄;)ノノ
あれ?

と、思いつつも、いつものように。。。


「おう!おれおれ!おれおれ詐欺っ!」

って、言いながら、上がりこみました。



裏口に鍵がかかってないのを見て、

「もしかしたら、俺のこと、待ってたのかな~。」

って、思いつつも、気を使うと、いろいろと逆にめんどくさいので、




「おう、酒もらうぜ。」

って、冷蔵庫を開けたら、


・・・愕然としました。



冷蔵庫のドアにズラリと並んだ、ヱビスビール。


・・・こないだまで、発泡酒しか入ってなかったやん。。。


「え。。。どんだけ、俺が来るのを楽しみにしてるのか。。。」


・・・なんか、嬉しいのを通り越して、涙が出そうになりました。



息子に【話】を聞かす。。。

2012-02-26 00:38:00 | 子育て
息子に話を聞かす。

土曜日の夕方は、二人の息子(高1・小6)と、市民体育館で、ボクシングをしています。

コータ(高1)は、なかなかスパーをしない私に、ちょっと不満げのようです。


そこで、今日は、マススパーなら、ということで、2ラウンド相手をしてあげました。


マススパーというのは、相手に当てないことをお約束としたスパーリングです。

【当てないお約束】とは言いながら、へたくそのやることですから、そりゃ何発かは当たります。

・・・・3発ほどいただきました。



でも、コータ的には、【私の存在】は、【オヤジ】というよりは、【なかなか骨のあるアニキ】というような存在であってほしいようです。

(言葉では確認してませんが、アイツのリアクションを見ていると、そう感じます。)




私とのマススパーは、マスとは言いながら、けっこう楽しかったようです。


帰ってきてから、今日の話をしてあげました。

長くなるので、箇条書きで。

①今日は、公民館で、「反抗期の子供にどう接するか」の座談会に行ってきた。
②そこで、先輩のお子さんが、ギタリストを目指して奮闘中である話を聞いた。

③【声優を目指している息子(おまえのことな)を持ってる自分としては他人事ではなかった。
④先輩のご主人は、「ちゃんと調べてから将来の夢を考えろ」と、常に、口酸っぱくおっしゃっていたらしい。

⑤私も、まったく同じ気持ちだ。

⑥それは、どんな仕事をするか、の向こう側に、【生活】があるからだ。

⑦ただ、生き方を押しつけようとは思っていない。俺の古い頭よりも、おまえの若い頭の方が、今の時代にマッチした答えを探せると思うからだ。

⑧私の若いころ、【自動車業界】は鉄板だった。まさか、「若い人たちがクルマに乗りたがらない時代」が来るとは、予想だにしてなかった。

⑨予想だにしてないと言えば、今から20年前は、携帯電話なんて、誰も持ってなかった。その20年前は、ガスで調理していて、電気でごはんを炊いたり、料理をしたりなんて考えてなかった。風呂は、灯油の小型のボイラーで沸かしてたし。その20年前は、炭や木で風呂をわかしたり、調理をしてたりしてた。

・・・世の中の移り変わりって、それくらい早い。


⑩それを考えると、【どんな商売につけば安泰か】なんて、そんな答えは、俺はもってない。

⑪だけど、おまえも持ってないと思う。今、おまえの知ってる仕事と言えば、俺の仕事か、じいちゃんやばあちゃんの仕事くらいしか知らないおまえが、【アニメ声優】を目指すのは、ある意味仕方がない。

⑫何の仕事につけ、という答えを持ってない俺だけど、おまえに、アドバイスをしたいことが二つある。

⑬【自分のしたいこと】を仕事にする方法ももちろんある。でも、【好きでなくても自分が、誰かの役に立てること】を仕事にする方法もある。

・・・例えば、俺は、もともと、今の仕事につきたかったわけではない。だけど、一生懸命がんばってて、時々、誰かのお役に立ててるかもしれない、とうれしく思うことがある。

・・・Aという子を知ってるが、この子は、元々、ある世界的に有名なクルマのサスペンションの開発者になりたかった、けど、今は違う仕事をしてる。ただ、がんばっているので、みんなに大切にされている。

・・・Bという子は、時々テレビドラマのネタになるような仕事についた。テレビのドラマと違って、本当のその仕事は、地味で、嫌なことの連続らしい。ただ、がんばっているその子も、その【市民の幸せと安全を守る仕事】に誇りを感じて日々がんばっている。


こんなふうに、元々、したくない仕事をしてる人でも、「がんばっている人」限っていうと、その仕事への満足感を感じている人がたくさんいる。



⑮アドバイスの二つ目。
 【仕事は出逢い】の要素が強い。チャンスは、【波】と一緒だ。サーフィンボードかついだヤツが、どんなに上手でも、【来てない波には乗れない】

ちっちゃい波に乗っても楽しくないし。

大きすぎる波に乗るのは危ない。


仕事の波は、【小さい波のはずだったのに、乗ってみたら、だんだん大きくなるもの】もあるし、【すごい乗りやすい大きい波だったはずなのに、すぐに乗れなくなるもの】もある。




大事なことは、【出逢いの瞬間】ってのが、必ずあるから、その【波】には、必ず乗れ。





⑯だから、【今、決めつける必要はない。】「どんな仕事がいいのか。」虎視眈々と狙えばいい。。。




・・・わかってくれたか?


そういうと、息子は、神妙な面持ちで、うなずいてくれた。





それでも、声優になりたい。って言い張るのなら、もう、反対する理由はない。

声優をめざしつつ、なんかそれに近い仕事はあるかもしれんと思う。



ただ、意地で、なるのではなく、考えてなってくれるのなら、それでいい。



それが、私のスタンスです。



がんばれ、長男坊!