死ぬ気マンマン

「死ぬ気満々」

高校生くらいの頃は、口やかましいオヤジとオフクロが鬱陶しく、

「早く死ねばいいのに。クソジジイ！クソババァ！！」

・・・って思ってるような、親不孝な私でした。
（さすがに、口に出しては言えませんでした。笑
すっごい厳しいオヤッサンとおふくろさんだったんですよ。）


しかし、最近、オヤジとオフクロが、とても弱って来てて、

口癖は、
【息子がおりますけん。】
です。

これで、何でもかんでも解決しようとしています。

電器店に行って、ろくすっぽ説明も聞かずに、

【息子がおりますけん。】

って【セッティングの必要な家電】を買ってきちゃうのなんかは朝飯前で、インターネットのセールスから、なんやらかんやら、

【息子がおりますけん。】

って、返事しちゃうんです。



つい２～３日前、そんな、オヤジオフクロから、こんなことを言われました。

「ヒロシ、俺（オヤジ）も母さんも、そげん長くはなかろう。

どこの寺のお世話になるか、俺たちが決めてもいいけど、寺との付き合いが長いのは、おまえやん。

俺たちゃ、死ねば終わりやけん。

そやけん、お前が、どこの寺と付き合うか決めとけ。

おまえが良いなら、どこでもよかけん。」


こんな大変なことを、サラリと言う。



きっと、私にまかせておけば、大丈夫と思っているんだろうと思います。


いちいち、いちいち、口やかましかったオヤジとオフクロは、

「【アンタに任せとけば、アタシたちゃ、安心して死ねる】
って、この一言が言いたくて、これまでわざと口やかましくやってたんですよ。」

と言いたげにも思えるような、うっちゃりっぷりです。


ある意味、うらやましい、幸せな人生よね。あげん、夫婦喧嘩ばっかりしてたのに、最近は、妙に仲がいいし。


でも、私で支えきれるとかいな。。。

って、不安も感じるこの頃です。


「まぁ、オヤジもオフクロも

そげん言わんで、長生きせいよ、

オレも、もうちょっと迷惑かけたかけん。」



って、明日の、新年の親戚の集まりで言ってあげようと思います。