その②
飲み会に行きたくないからと言って、遅刻したからと言って、不機嫌な顔を見せることは、できない。
最近の若いヤツは、上司にも平気でくってかかるヤツもいる。
そんなヤツの企画した歓迎会なんて行きたいものか!
でも、【職場の潤滑油】と化した私は、上にも下にもペコペコと頭を下げ、着ているものや髪型を褒めてまわり、お酒をついでまわり、注がれた酒は、すべてサッと飲み干す。
もちろん、2次会にも喜んで行く。
そして、2次会の居酒屋の天井を見ていて、
「もう、死のう。」
って、思った。
そしたら、なんか、急に安心した気持ちになった。
さらには、変な高揚感さえ感じてしまった。
あの世で、待ってる人のために、がんばろう。
コッチは、もうイイや。
天井からぶら下がっている提灯(ちょうちん)を見ながら、
なんか、そんな気持ちになった。
あのまま帰ってたら、死ねたと思う。
その後、しつこい退職間際の爺さんが、しつこくスナックに誘うので、3次会に行くことになった。
場末のやっすいスナックで、酒を浴びるほど飲んだら、
つぶれて、記憶をなくしてしまい、気がついたら、自分の布団に寝てた。
「【死ぬ】のは、【逃げ】よ。」
いつか、アイツから言われたことがある。
今でも、アイツは、私にそう言ってくれるだろうか。
「あなたみたいな、役に立たない人は、死んでもだれも困らないよ。
死ねるほどの意気地もないくせに。」
って、言われるかもしれない。
そして、また、なぜか今日も生きている。
飲み会に行きたくないからと言って、遅刻したからと言って、不機嫌な顔を見せることは、できない。
最近の若いヤツは、上司にも平気でくってかかるヤツもいる。
そんなヤツの企画した歓迎会なんて行きたいものか!
でも、【職場の潤滑油】と化した私は、上にも下にもペコペコと頭を下げ、着ているものや髪型を褒めてまわり、お酒をついでまわり、注がれた酒は、すべてサッと飲み干す。
もちろん、2次会にも喜んで行く。
そして、2次会の居酒屋の天井を見ていて、
「もう、死のう。」
って、思った。
そしたら、なんか、急に安心した気持ちになった。
さらには、変な高揚感さえ感じてしまった。
あの世で、待ってる人のために、がんばろう。
コッチは、もうイイや。
天井からぶら下がっている提灯(ちょうちん)を見ながら、
なんか、そんな気持ちになった。
あのまま帰ってたら、死ねたと思う。
その後、しつこい退職間際の爺さんが、しつこくスナックに誘うので、3次会に行くことになった。
場末のやっすいスナックで、酒を浴びるほど飲んだら、
つぶれて、記憶をなくしてしまい、気がついたら、自分の布団に寝てた。
「【死ぬ】のは、【逃げ】よ。」
いつか、アイツから言われたことがある。
今でも、アイツは、私にそう言ってくれるだろうか。
「あなたみたいな、役に立たない人は、死んでもだれも困らないよ。
死ねるほどの意気地もないくせに。」
って、言われるかもしれない。
そして、また、なぜか今日も生きている。