夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

クラスの秩序の崩壊

2012-02-04 12:20:02 | 子育て
刑務所では、囚人の管理を【信頼関係】を軸に行っているんだって。

刑務所は、【罪をつぐなう場所】であると同時に、【更正施設】であるということが重要らしい。

看守は、笑顔で「○○くん」って話しかけ、これまで温かく期待されることの少なかった人ほど、心を開いてくれるらしい。

・・・その話が、どこまで本当かわわからないけれど、同じようなことあるんだなって思った。


【チビちゃんたちの気持ちを読む。】


あるところで働いていたときに、そこのボスに言われたことがある。

「なぁ、R、おまえ、【徹底】しようとしたやろ。若い時は【徹底】したくなるもんなんだよな。だけど、徹底すると、チビちゃんたちにとってはきつくなることってあるんだよな~。」

『このおっさん、何が言いたいんだろ。。。』

って、意味がわからなかった。


だけど、まわりのうまくいかないクラスを見たり、強烈にきびしいクラスをもったりしたら、少しわかった。

【どんな簡単なことでも、全員に同じことを同じレベルで要求するのは、不可能】

・・・なのだ。


それを、大きなエネルギーをつかって【徹底】しようとすると、その枠に入りきれないごくごく一部の子を、枠の外に出すことになる。

疎外感をもった子は、仲間ではないので、グループのルールに、【はまらなくてもよい】ことになる。

その【アウトローっぷり】に憧れる【バカな日和見】たちが、そのアウトローに続く。

その【アウトローグループ】が、全体の20%ほどになった頃、それは、マイノリティから一気にメジャーな存在になって、そのグループが【新しいルール】を作り始める。

こうして、【先生がせっかつ作ったクラスの秩序】は崩壊していく。


・・・そんなクラスをいくつも見てきた。

・・・もっとおそろしいことは、【こんなことは、どこのクラスでも、いつでも起こりうること】なのである。


【チビちゃんたちの気持ちを読む】

チビちゃんたちは、

『偉い先生に怒られたいのか。』

それとも、

『大好きな先生にほめられたいのか。』


ちょっと考えれば、・・・いや、考えなくても【当たり前の感覚をもった人】ならすぐにわかるはず。

【大好きな先生にほめられたいのだ。】

例えば、いろいろな理由で、椅子に30分座ることが難しい子がいる。(それは発達に障害があるのかもしれないし、発達の過程なのかもしれない。)

その子に大きなエネルギーをさいて叱り続けるより、きちんと座ってる子をほめたり、その子自身が15分座っておけたことをほめた方が、より100%に近づける可能性が高いのではないかと、最近考えている。


きちんと座っているのをほめられるのを知った【頭のいい日和見たち】は、

「ぼくもちゃんと座っていれば、ほめられるかもしれない。」

と、考えてくれるかもしれないからだ。

この期待に応えられる先生が、【大好きな先生】になれる可能性があるということ。

そして、当たり前のことをして、ただそれをほめられるだけなのに、チビちゃんたちは、そんなことでも、自分に自信をもつようだ。



どうせ100%の達成が無理なのを知った時、

『なんて能力の低い子供なのだろう、きっとこれまでの育て方に問題があったのだ。こんなのを100%にするのは無理だ。』

と、考えるのか、

『あの子も、明日か1週間後か、1年後かには、できるようになるよ。だって、今日は5分もできたもの。みんなで温かく見守っていこうね。』

っていう雰囲気があるクラスをつくろうとするのか。。。。



刑務所の話を例えに、クラスの話をするのは乱暴だと、笑われるかもしれないけれど。。。。


・・・・そんなことを考えました。



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