デューク・ケオムカ…フロリダ地区の顔役で、柔道着をまといNWA世界タッグを何度も獲得。修行時代の猪木ともタッグを組んだし、ヒロ・マツダはベスト・パートナーだった。私は「第9回ワールド・リーグ戦」で凱旋した姿をTVで見て、その正統派ぶりと空手チョップにしびれたものだ。
ミスター・モト…力道山の死後、グレート東郷と縁を切った日本プロレスの新しいブッカーとなったのがモトだった。米国の西海岸で活躍し、目新しい選手を日本に送ったのだ。レスラーとしては典型的な神風スタイルで憎まれた。
ヒロ・マツダ…米国で最も成功した日本人レスラーと言ってもいいだろう。NWA世界ジュニア・ヘビー級王者となり、日本人で初めてジャーマン・スープレックスを披露した。裸足でスピーディーなテクニシャンぶりで、最高の助っ人でもあった。
マティ鈴木…全日本プロレスの初期に助っ人として凱旋。ヒロ・マツダを髣髴させるファイト・スタイルで新風を呼んだ。オレゴン地区で活躍したが、日本に定着はしなかったのだ。
