最近、ZERO1マットでミスター・レスリングⅢなる選手が暴れているが、そのモチーフは白覆面のミスター・レスリングに他ならない。このミスター・レスリングことティミー・ウッズは元アマレスの猛者で、南部では絶対的な正統派スター。白=正義という認識がアメリカにはあったのだろう。そのクラシックなテクニックは、レッグロックの状態から逆立ちしたり、瞬時のオースイ・スープレックスを見せたりと、当時ではかなり独創的だった。
昭和49年の初来日では「チャンピオン・カーニバル」の決勝で、馬場に敗れたが準優勝。一躍、実力の程を知らしめた。白覆面に白の縁取りはシンプルそのもの。マスク・コレクターにはちょいと侵食が動かない。縁取りが黒のミスター・レスリングⅡも登場した鉄板のキャラクターでもあった。