誰もがリスペクトした空間！

　　流星仮面FIESTAが無事終了した。誰もがマスクド・スーパースターをリスペクトし、試合だけでなく人となりも愛したのではないかと思う。重厚なバック・エルボー、搾り出すようなフェースロック、タイミングバッチリの河津掛け、見れて嬉しかったスゥイング・ネックブリーカー、ついに出た！フライング・ネックブリーカー…まさにすべてが健在だった。まるで名曲を奏でるような技の数々は、思い出のアルバムを見ているかのようだった。
　私のような世代は、もっと古い外国人レスラーを見て育ったが、その意味では生きている最後のレスラーの一人なのだ。タイガーマスクも、この対戦を喜んだ一人だ。やられて嬉しいなんてことは、レスラー冥利に尽きることだろう。
　お世辞ヌキでいい大会だったと思う。選手も関係者も観客も、素直に楽しんだ。これもマスクド・スーパースターのおかげである。打ち上げパーティーでも上機嫌だった。きっと、この大会をプロモートしたことを喜んでくれて、我々の気持ちを理解してくれたのだと思う。
　実際、チャリティーに協力したかったし、正直な話マニア心がくすぐられたのも確かだ。私にとっても、この大会に関ったすべての人にとっても、いい出会いがあった。そんなハッピーな空間が創れて、素直に嬉しいです。