新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 ハエ、ハチなど

2020-11-08 20:51:26 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第304弾


11月5日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。





最初はクロバネキノコバエ科です。せめて属くらいは調べたいと思って、以前、調べたことがありました。何とか属までたどり着いたのですが、なかなか大変な検索でした。



これは以前調べたヒメコオロギバチではないかと思っています。



これはヒメハラナガツチバチだろうと思います。



このヒメバチ科は以前検索したことがあります。その時はトガリヒメバチ亜科まで到達しました。先日、「日本昆虫目録第9巻膜翅目第2部細腰亜目寄生蜂類」を購入したので調べてみました。トガリヒメバチ亜科だけで実に30頁にもなっていました。なかなか大変な世界です。



これはコバチの仲間です。コガネコバチ科かなと思ったのですが、同じ本にコバチも載っていました。コガネコバチ科は81属173種。これまた属の検索だけでも大変そうです。



そしてこれはオドリバエの仲間です。写真をよく見ると、R4脈が微かに見えます。しかも、R5脈にほぼ平行のようです。オドリバエについては、「双翅目(ハエ目)昆虫の検索システムに関する研究」という三枝豊平氏の科研費の報告書(この題目で検索するとpdfがダウンロードできます)を見ると詳しい説明と検索表が載っています。これを使うと、Hilara属Hilara亜属に到達します。この亜属については以前も検索したことがありました。「日本昆虫目録第8巻双翅目」によると、Hilara亜属はミナモオドリバエ亜属となっていて全部で23種載っていました。この和名から水生昆虫かもしれないと思って、「日本産水生昆虫第二版」で調べてみました。成虫♂は渓流や河川の水面で狩猟を行い、♀への求愛餌とするそうです。ただし、幼虫は陸生だとのことです。





最後はオカダンゴムシみたいです。