新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 冬尺2種

2021-01-11 20:25:50 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第355弾


今日はだいぶ暖かくなったきたので夕方からマンションの廊下を歩いてみました。ハエと冬尺がいたので、まずは冬尺から。



これはこの間からよく見かけるウスモンフユシャクです。



こちらはナミスジフユナミシャクです。以前、オオナミフユナミシャクとコナミフユナミシャクという2種がいて、触角の節の形で見分けられるというので、採集しては触角を拡大して見ていました[1]。でも、なかなか区別がつけられず、いつも苦労していました。その後、この2種は同一種の個体変異であるという結論になり、以前の名称ナミスジフユナミシャクに戻されました。この辺りの事情は「日本産蛾類標準図鑑I」に載っています。最近は安心して名前を言えるようになりました。

[1] H. Nakajima, "Two New Species of the Genus Operophtera (Lepidoptera, Geometridae) from Japan", 蝶と蛾 42, 195 (1991).



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8 コメント

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Unknown (焼飯)
2021-03-04 21:48:39
このブログの蛾の画像リスト、美しい写真が多く見入ってしまいます。ところで、その中で不明とされているもののいくつかは、キイロモグリチビガ、マエキリンガではないでしょうか。
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Unknown (roukanomushi)
2021-03-05 07:49:08
焼飯さん、貴重なコメント有難うございました。

名前の分からない蛾はファイル名にgafumeiという名前を付けているので、ファイル検索ソフトで調べてみると、2018/06/24撮影(https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-entry-1928.html)がマエキリンガのようです。また、2017/06/19撮影(https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-entry-1524.html)がキイロモグリチビガみたいです。ひょっとしたら、これ以外にもあるかもしれませんが。早速、データベースを書き換えておきます。どうも有難うございました。
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Unknown (焼飯)
2021-03-06 10:52:20
色々見てみました。
まず13/5/29のはマダラマルハヒロズコガ、
13/6/02はアミメキハマキとかコホソスジハマキに似ていて、Neocalyptis属かと思って以前から追っているのですが、中々見つからないので違うかもしれません。13/6/28のはプライヤエグリシャチホコで良いと思います。
13/7/8のは未記載種のヒモミノガかと思います。
13/8/19の幼虫は、少し違う気もしますがヨツボシホソバでしょうか。
14/6/17のは、近似種が多く、あまり詳しくない類ですが、マツノマダラメイガかなと思います。
14/6/29のはマダラマルハヒロズコガでしょう。
14/10/23の毛虫は、色が薄いですがヤネホソバでしょうか。
14/4/8と同16の幼虫はマエグロホソバかなぁ。自信ないですが。
また分かったら、報告させてもらって宜しいでしょうか。
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Unknown (焼飯)
2021-03-06 13:00:51
失礼、13/5/29をマダラマルハヒロズコガと打ったのはミスです。13/5/29の蛾はスジモンオオヒロズコガです。
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Unknown (焼飯)
2021-03-06 13:01:03
失礼、13/5/29をマダラマルハヒロズコガと打ったのはミスです。13/5/29の蛾はスジモンオオヒロズコガです。
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Unknown (roukanomushi)
2021-03-11 22:13:55
焼飯さん

お返事が遅れてしまいました。細かく見ていただき、大変有難うございました。まだ全部見ていないのですが、お気づきの点がございましたら、お教えいただけると私にとっても大変勉強になります。よろしくお願い致します。
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Unknown (roukanomushi)
2021-03-12 07:04:33
少し調べてみました。
13/05/29 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20130529.html スジモンオオヒロズコガ Amorophaga japonica(長年疑問だった種が分かり、嬉しく思っています。標準図鑑の標本写真は模様が薄く、分かりにくいです)
13/06/02 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20130602.html (アミメキハマキもコホソスジハマキも少し違うようです。何でしょうね)
13/06/28 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20130628.html プライヤエグリシャチホコ(鱗粉が取れた蛾はなかなか難しいです。どうも有難うございました)
13/07/08 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20130708.html ヒモミノガ Psychidae sp.(未記載種とのことですが、ネットを調べると驚くほど写真が出てきます。有名な蛾のようですね。まさか、ミノガとは。模様がはっきりしているのに分からないのでいらいらしていました)
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Unknown (roukanomushi)
2021-03-12 07:08:09
13/08/19 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20130819.html ヨツボシホソバ幼虫(これはそのようです)
14/06/17 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20140617.html マツノマダラメイガ Dioryctria abietella(図鑑と見比べると色の感じがちょっと違うようですが、確かに斑紋はよく似ています。どうも有難うございました)
14/06/29 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20140629.html マダラマルハヒロズコガ(これまで何度か見ているのですが、なかなか気が付きませんん。私にとって苦手な蛾です)
14/10/23 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20141023.html ヤネホソバ幼虫(これはそのようです)
16/04/08 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20160408.html マエグロホソバ幼虫(幼虫はなかなか分かりませんね。ネットの写真と比べるとよく似ています)
16/04/16 https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-date-20160416.html マエグロホソバ幼虫
どうも有難うございました。大変、勉強になりました。特に、スジモンオオヒロズコガやヒモミノガは初めて聞く名前でした。
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