私の再出発

再出発しなければならないのは私だけではなく、日本を始め世界だと気付きました・・・。

ひらお保育園の田中雄二園長のメッセージ

2014-07-28 01:10:01 | 日記
東京新聞(TOKYO Web)で見つけた記事です。

ひらお保育園の田中雄二園長のメッセージ。


寝ていてはいけないのだと思う

黙っていてはいけないのだと思う

あきらめてはいけないのだと思う


昨日、安倍内閣は臨時閣議で憲法の解釈を変えるという

途方ない手段で日本の平和憲法の柱

「戦争の放棄」が変えられた


みなさん知っていますか

二年前、自民党が政権に復帰した総選挙の得票率を

わずかに24% 全国民の民意の四分の一

それで国会の議席過半数を占めるという

小選挙区制度の不思議さ その不当さ


みなさん知っていますか

第二次世界大戦の中で日本軍として参戦した

兵隊二百四十万人が死んだことを

そして日本軍によってアジア全体で殺された人たちは

二千万人ということを

なかでも中国では一千万人もの多くの命が奪われたことを


みなさん知っていますか

戦争が終えた一九四五年の日本の平均寿命を

男性二十三・九歳 女性三十七・五歳

信じられないこの年齢 そのもつ意味 そのもつ重み


一九四五年三月 東京下町への大空襲

八月六日広島への原爆の投下

八月九日さらに長崎へも・・・

累々(るいるい)として おびただしい死者の叫び

命の訴え

けっして取り戻すことのできない命の代償

家族の無念さ

そして戦争が終えた

そして憲法が産まれた

時の権力によって 時の政権によって 二度と再び

戦争が起こされることがないように

事情や状況を問わず 外交問題の解決に

武力を行使することが けっしてないように

私たちの日本国憲法が産まれた

その後 六十七年間 朝鮮戦争でも ベトナム戦争でも

湾岸戦争でも また イラク戦争でも アフガン戦争でも

日本が直接に戦争を起こすことはなかった


いま寝ていてはいけないと思う

いま黙っていてはいけないと思う

いまあきらめてはいけないと思う


子どもたちが そのまた子どもたちが 建物を

くらしを 地域を破壊し、ひとのいのちを奪わないため

ひとのいのちを奪われないため

くらしや文化 言葉や習慣は違っても

地球に住む さまざまな世界の人たちと

ともに手をつないで生きるため


知っていますか

安倍総理大臣にも小野寺防衛大臣にも国務大臣には

憲法を擁護する義務があることを


知っていますか

私たち日本国民には

二度と戦争を起こさないために 憲法を守り

育てる

不断の努力がもとめられていることを


寝ていてはいけないと思う

黙っていてはいけないと思う

あきらめてはいけないと思う


いまこのときに

不戦の誓いのもと 憲法の骨格に

第九条「戦争放棄」を


明確にもつこの日本の国で憲法改正の手続きも

議論も経ず 閣議で解釈の変更を了承する形で

これまで六十七年間 現在の憲法下では法的に

できないと 全ての政権が公言していた

集団的自衛権

これを「解釈憲法」として

閣議で決定した「現政権」

この事態に一人の保育者として一人の日本人として

私になにができるのか 考えました

子どもの命を守りはぐくむこと これを阻む

理不尽な動きには 学び 訴え 協同し 行動していく

このことを理念としてもつ 我が社会福祉法人

「厚生館」の職員として 施設長として

また これまで多くの保護者とたくさんの子どもたちに

輝くいのちのすばらしさを日々の中で教えてもらった

一人の保育者として あらためて 訴えたい 伝えたい

憲法を守ろう いのちをはぐくもう

戦争につながる動きに ノーの行動を示そうと


七月二日 ひらお保育園 園長 田中雄二






コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする