地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成25年8月23日(金)  曇り   日高見 平孝酒造2

2013-08-23 11:59:51 | 日本酒


日高見 平孝酒造  訪問記2


平井さんに限らず震災後の復興へのエネルギーはどの蔵元様もすごいものがあります。

ほんとに頭が下がりますし、こちらもがんばらねばと逆に思います。

今年もこの新蔵より前にもまして酒質向上の「日高見」が出荷されています。

まずは最初に取りかかった「室」 

震災で大ダメージの為、場所を移動して再建です。



元 酒母質と搾り機があったところに設置   入れ替わったわけです。















からし場からの裏出口  動線も前より向上し使いやすくなったそうです。

そして「室」と共に「平井社長」がこだわりぬいた「仕込み部屋」



まずは下から・・・

そして じゃ~~ん 平井社長登場!!!!





燃えろドラゴンの最後の対決の場 「鏡の間」を思わせます(笑)




足場もステンレス 掃除もらくらくです。





仕込みの作業に対してやれることはやったという感じです。


蔵内の案内を終え、外へ出ますと新しい貯蔵庫が出来ていました。



この時期は、秋からのお酒も含め火入れ酒ばかりでした。

幸いにも高い津波は来なかったので外見は前とそれほど変わりませんが、

ゆれによる「骨組み」のダメージは大きく、内部はほとんど補修および改修されました。



これからの「日高見」に大いに期待です。

 

【告知】です。

9月9日(月)  築地玉寿司 浅草エキミセ店にて 19時~より

平井社長をお迎えして 「お寿司と日高見を楽しむ会」 を行ないます。

参加費 7,000円 定員20名 

詳しくは 築地玉寿司 本社 TEL03-3541-0001   担当井上様まで  

 

 


平成25年 8月17日(土)  晴れ   日高見 平孝酒造

2013-08-17 18:54:37 | 日本酒


日高見 平孝酒造 訪問記


震災後2度目の訪問となりました。

前に書きましたが、まずは 「まるたん」と娘「ぽぽ」ちゃんの再会から

新蔵を見る前に30分ほどご挨拶









母屋はそのまま変わらずです。 玄関を開けたとたん すかさず「とんぼ」が侵入
土足ですいません。。。

おいしいコーヒーを頂いて蔵の方を案内頂きました。


まずは蔵の入り口は床の工事の真っ最中



天竺部屋と呼ばれた吟醸仕込み用冷蔵部屋も完全にリニューアル中でした。



天竺部屋を蔵内より見た画像です。





建屋はフランケンの様に痛々しく鉄骨、鉄柱で補強されています。



 

そして完全に建て替えが必要だった「室」は場所を移し もとの場所は、冷蔵の酒母室と冷蔵の搾り部屋となっておりました。




釜場は床を直し水はけを良くしました。
 



釜場の建屋は昔のままです。



さてこの後は「室」と「仕込み部屋へ」移りますが、今日はまずここまでにて

「日高見」 のみならず石巻の復興へ全力を注ぐ平井社長です。

つづく・・・・

 



 

 


平成25年7月29日(月)  曇り時々晴れ   IWAO CUP

2013-07-27 18:47:36 | 日本酒

巖  渾身のカップ酒 入荷!!!


高井君が冷蔵庫にて手詰めしてくれた純米カップが届きました!

味ノマチダヤ 限定純米カップ  300円(税込み)でございます。

カップ向けの酒質を蔵で利き酒して決めました! 間違いありません!

巖のもう一つの顔が見えること間違いなし!



地元の普通酒用を流用しておりますので度数とかはシールにて訂正してあります。

中身は純米酒です。


イメージモデル  ファンキー矢野は首にしまして  

あたらしいイメージモデルは東洋大学からバイト中の ムーミンママです。



シャイなので顔出し NGです。

明日は店頭にいますので 巖カップ購入後 お声掛けください

 


平成25年7月20日(土)  曇り   日輪田・萩の鶴 新蔵編

2013-07-20 16:43:36 | 日本酒


萩野酒造  新蔵編


旧蔵の前に新しく建った新蔵です。



造り手の希望を最大限に取り入れました。

 

全体の見取り図を頭に入れてご覧ください。




蒸気はこの巨大な換気扇で



蒸米機は和釜から新しく導入しました。





まだ真新しい室です。 温源はパネルヒーターです。



木香が付かない様に細心の注意を払います。 




仕込み部屋

タンクはT字に配置されてます。

入り口正面から見たところ  動線を中央に左と右

  


T字 左奥から



すべて開放タンクで機能的に並んでいます。

ただ床板が乾湿のせいか反っているところもあり、床が一部カパカパします(笑) 





今期の役目を終えた搾り部屋は貯蔵スペースになっていました。








瓶詰めライン  ほんとに瓶詰めだけ プレートヒーターは付いていません。

瓶火入れにこだわったのか? 予算の都合か?  曜平君どっち? 




立派な蔵が出来ました!!!

しっかりと動線を確保しいろんなチャレンジもさらに取り組んでいくことでしょう!

熟成酒への取り組みも期待してまっせ~


平成25年7月19日(金)   晴れ    日輪田・萩の鶴

2013-07-19 12:35:12 | 日本酒


萩野酒造(宮城)  旧蔵編


中野より車で約440㌔ 宮城と岩手の県境に位置する「日輪田・萩の鶴」 佐藤曜平君の蔵へ初訪問

前回は「栗駒山」 千田さんのところでタイムアップでしたので今回は曜平君のところへ。

奥州街道の旧有壁本陣と道を挟んで蔵はあります。

有壁町は古建築が多く残る歴史と浪漫あふれる町並みです。

旧本陣ではかつて「萩の鶴」が振舞われていたのでしょうか!

さて そんな旧蔵も震災により大きなダメージを受けました。

昨年このまま旧蔵で仕込みを続けることは不可能と同じ敷地に新蔵を建てました。

まずは今の旧蔵の様子を












かつての仕込み部屋は常温の貯蔵庫になっていました。




垂直に立った補強の柱と壁の歪み具合がよく分かります。





かつての「麹室」は許可無く「立ち入り禁止」の張り紙が・・・・

中はあっと驚くシステムが・・・・   ここではお見せできません。 

後にはすべて取り壊される旧蔵です。  思い出もいっぱい詰まっていると思いますが、前に進む為には仕方の無いことかもしれません。

では 新蔵編へつづく。。。。

 

 

 


平成25年7月3日(水)  曇り   群馬の巖 其ノ弐

2013-07-03 18:49:11 | 日本酒

 

群馬県の眠れる獅子をたずねて。

「巖」  男 高井です!!!   其ノ弐

 

さて では続きです。

階段を上って2階へ行きましょう。

まずは1階より米を引き上げるリフトです。



あまり大きくないので量の多いときは大変です。

仕込みの時の動線てほんとに大切ですね。




そして同フロアーに浸漬タンクをはさんで釜場です。






移動式甑です。

蒸気の調節がなかなか難しい様ですが・・・

来期はきっと使いこなしてくれるはずです!!!

眠れる獅子が起きたら大変なことになりますよ!



そして放冷機をはさんで「室」です





ステンレス製です。

真ん中あたりでカーテンで仕切れるようになっています。

来期は個々の仕切り部屋の温度調節が出来るようメンテ予定。

熱源は温床線でもパネルヒーターでもなく上から熱風が来るタイプ 

ここも何とか改善したいところです。


ここまでが「巖」 仕込み蔵 中枢部のご紹介

再び1階へ降り、外へでますと敷地内に 秩父 「三峯神社」が祭られています。

高井君の蔵は一度今の地へ移転している為 旧蔵より移設したとの事。





その裏には水神様が祭られています。



井戸は90m程掘ってあります。  

良い水が湧いています。


再び蔵に戻り 別棟の瓶詰め場ですが 充填のラインは無いので半手動で瓶詰めして流します。



瓶詰め機をラインまでころころと移動させます。

ちょっとしたコツが入りそうです。


今期は役目を終えた高井君式瓶燗火入れ機




最後は事務所で試飲をして8月、9月、10月の酒を決定しました!



巖ラインナップ  乞うご期待!!!!!!!


そして近々 「IWAO CUP」 出ます!  出します!! 




IWAO CUP      専属イメージモデル  ファンキー矢野



平成25年7月1日(月)   曇りのち晴れ   群馬の巖 

2013-07-01 19:48:32 | 日本酒


群馬県の眠れる獅子をたずねて。


「巖」  男 高井です!!!


個性派のそろう「群馬県」蔵元の中でもひときわ異彩を放つ「巖」 高井君

昨年より仕込みタンクを抜粋して少しずつマチダヤに提案頂いております。

今年は「朝日米」を使用した仕込みタンクより「味ノマチダヤ」限定バージョンをスポットで頂いております。

蔵は世界遺産を目指す「富岡製糸場」が位置する富岡市にあります。

高崎駅に降り立ちまずは腹ごしらえ

高井君が案内してくれたのはここ

   

いい雰囲気です。 壁にはラーメン王 石神の色紙もありました。


麺は太麺もありましたが、普通の中華そばを注文しました。  500円也



おっとこれで充分 太麺じゃないの? と思ってしまうくらいのしっかりとした手打ち麺

なぜかインゲンが入っています。  高井君いわく このあたりでは皆入っているとのこと。

小麦の芳香と噛み応えのあるコシ  うまいね~  シンプルな鶏スープですがあきさせません。

佐野や白河風ではありますが味わいはまた違ったものです。   おいしかったご馳走様。



さて寄り道をしましたが、まっすぐ行けば高崎駅より車で20分~30分ほどで到着  

奥に見えるのが2階建ての事務所です。

敷地はけっこう広いです。



事務所を背にしてこちらが仕込み蔵



向かって左が貯蔵庫  1階に仕込み部屋と搾り機があり  2階が釜場と室があります。

それを頭に入れて蔵内の画像をご覧ください。


まずは貯蔵庫  最盛期は2500石を醸していたとのことでこの大きさです。



電気が切れると天井が高すぎて大変です。



冷蔵蔵風に見えますが冷蔵ではありません。  いずれはきっと!





仕込み部屋に移る途中に薮田(搾り機)が設置されています。

その隣には小込み用のサーマルタンク

今回の「朝日米」もこのサーマルタンクで仕込まれました。



そして仕込み蔵全景画像の建物前景の向かって右がこの仕込み部屋です。 



ここで高井君 登場



メインの仕込みは開放タンクで仕込みます。

冷蔵蔵風に見えますが冷蔵蔵ではありません。   いずれきっと・・・・


さて1階部分をご案内しまして画像も多くなりましたのでここで 「巖」 其の壱  終了でございます。

次は2階へご案内いたします。

                           つづく。。。・

 

 


平成25年6月26日(水)  雨  羽陽一献 

2013-06-26 18:32:27 | 日本酒

羽陽一献  (山形)  すまし君登場

山形出張報告 第二弾  羽陽一献  中沖酒造酒造店




味ノマチダヤで流通修行後、「早瀬浦」 三宅さんのところで一造り仕込み経験をさせて頂き蔵に戻りました。
今年24byの仕込みで8造り目  本人はあっという間だったでしょうか?

酒質も毎年向上し、香り重視より 食中タイプのお酒を醸しています。

マチダヤ修行時代の渾名「すまし」で今も呼んでいます。



蔵の敷地はかなり広く、仕込みが終わった今はお父さん、お母さんと高橋すまし君の3人



酒造りと平行して嫁探しも必須です。 38歳 そろそろ  GOサインでてます!!!  「磐城壽」」事務所にて撮影
ちょっと「すまし」てるところありますが、いいやつです。  ギターもちょっと弾きます ♪  ハードロック系です ♪

では蔵へ



蒸は 「和釜」です。





仕込みが終わり「室」は片付けられていました。 

今期は熱源の温床線がかなりくたびれてきたのでそろそろメンテが必要です。


酒母室  三宅さん直伝の「山廃仕込」も行なっています。 




仕込み部屋





開放と密閉の併用です。

ただ 足場はもっとしっかり確保してほしい!  私が行った中で一番怖いし危ない!
すまし君  慣れと安全は別ですので夏場の間に早急にしっかりとした足場を組んでくれ!!!

事故が起きてからでは遅いので ほんと頼むよ!!!




絞り機は 薮田です。


最新の道具があるわけではありませんが、あるもので丁寧にしっかり確実に仕込んでいくのが「すまし流」
やわらかい落ち着いた酒を「羽陽一献」として世に問うています・。



動線はコンパクトにまとまっています。


こちらはスパークリング用炭酸ガス 注入機






蔵は 新幹線 「赤湯」駅より車で15分ほど  電車に乗っちゃえば東京まで3時間かからず着いちゃいます。

東京割と近いです!  どうぞ 「嫁さん募集中」ですのでよろしくお願いいたします。



帰りに名物 赤湯ラーメン「龍上海」で食べて帰ろうとしたら大行列  30人位はいたかも・・・・
仕方なく駅でお土産ラーメンで買って帰ったら旨かった!  お店で食べたらと・・・ 大いに期待が膨らみました。
新横浜ラーメン博物館に出展中 


                               山形編  これにて  おしまい。。。


 


平成25年6月21日(金)  雨時々曇り   磐城壽へGO! 2

2013-06-21 18:59:55 | 日本酒


磐城壽  鈴木酒造店  PART2


台風4号は上陸せず温帯低気圧となりました。

水不足だったところは「穀雨」となったでしょうか?

でもまだ梅雨前線は活発化しているので注意が必要です。


さて昨日は仕込み部屋に入る手前にてストップでした。

中に入ってみましょう!



立て屋を残して中は冷蔵蔵に改装しました。 三期醸造も可能な設備です。

今年は6月の末が甑倒しの予定です。

もうひとがんばり!




こちらは大ちゃん考案の酒母タンク  

寸胴を溶接してあります。



これは「とろとろおやじ」の酒母?  もちろん酒母室は別に冷蔵部屋であります。

仕込みの終盤とのこともあって酒母室は生酒等のストック部屋になっていました。


 



絞りはすべて槽しぼり  廣木さんと同型でコンピューター制御で圧を調整します。





 

冷蔵部屋をぬけて瓶詰め場へ  基本全量 瓶貯蔵で今年より年間5度の雪洞貯蔵も始めたそうです。

そうなるともう一つのブランド「土耕ん醸」の復活も楽しみになってきました!!!!




そして車で10分ほどのところに契約農家と米作り(米銘柄 さわのはな)もはじめました。



場所は違いますが浪江でやってきたことを少しずつ再現しています。








環境は変わりましたが「磐城壽」は「磐城壽」  大ちゃんは大ちゃん

飲み手としてその変化も酒の味わいとし大いに楽しもうじゃないですか!

 鈴木ファミリーの皆さん 今後ともよろしくお願いいたします。  9月29日にシダックスホールで会いましょう!


 

山形ナイトの〆はやっぱり・・・・・    やめられないッス。。。。


明日から宮城へ行ってきます。 5蔵訪問予定です。  よろしくお願いいたします。