柔(エリック)と剛(ベック)
2月22日 「さいたまスーパーアリーナ」
エリック・クラプトンとジェフ・ベックの共演ライブに参加してきました。
第一部 ジェフ・ベック
ベース、ドラム、キーボードのシンプルな構成
MC一切無し ジェフ・ベックらしい ギターが語るぜ!見たいな感じ
ビートルズナンバー「 A Day In The Life 」も織り込みます。
ベースは女性でびっくり!!
でもジェフ・ベックに 選ばれただけあってなかなか絵になる。
硬質なギターサウンドと超絶なテクニック
見回すとエアーギターオヤジが・・・なりきってます。
第二部 エリック・クラプトン
まずはアコースティックセットで「レイラ」を披露
ギターをレスポールに持ち替え
デレク&ドミノスの「テル・ザ・トゥルース」 グッと来ました。
「コカイン」、「クロスロード」の最後の2曲で会場を盛り上げる構成はさすがクラプトン エンターテイメント的にはジェフ・ベックを上回ります。
ドラムも良かったです。 ポール・マッカートニーのツアーでもお馴染み
「エイブラハム・ラボリエル・ジュニア」 巨体で叩く姿はまさしくオクトパス!!
第三部 エリック&ベック
腰痛のため温存してた「はりきり企画部」も満を持してスタンディング!!
二人が並び立つ姿はただただ感動です。
ジョージ・ハリスンがまだペケペケギターを弾いていた頃の
ブルースブレイカーズ時代のクラプトンの「ハイダウェイ」には
当時のギタリストの中では頭三つくらいは抜きん出ていたのではと思ってます。
ヤードバーズ時代のクラプトンもブルースを原点に
時代を先行くギターを弾いています。
ポップすぎる曲として「フォー・ユア・ラブ」を最後に抜けた後に
ヤードバーズに参加したのがジェフ・ベック
ちなみにこの曲を作曲したのが後の10CCのメンバー「グレアム・グールドマン」
ホリーズの「バス・ストップ」もこの人の作曲。
話がそれましたが、そんな二人がステージに立っている。
ブルースの巨匠マディ・ウォーターズの曲を含み
アンコールは「スライ&ファミリーストーン」の「WANT TO TAKE YOU HIGHER 」
コクの在る白人ブルースをたっぷり聞かせてくれました。
流れるような「スローハンド」のクラプトンのギターを「柔」とするならば
ジェフ・ベックは鋭角なエッジを効かせた硬質ギター
枯れる事を良しとしない、まさしく「剛」のギター
互いのソロを引きながら、たまに目を合わせ二人が微笑む姿は
この道で生きてきた職人の呼吸
終了後、抱き合う姿はこちらも胸が熱くなります。
この企画だけではなく二人でアルバム1枚なんていかが?
この日のライブだけなんてもったいない!! 期待してます。
今宵は「ギネス」の似合う夜となりました。