地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成23年11月7日(月)  晴   磐城壽 再建へ向けて 

2011-11-07 19:21:34 | 日本酒


磐城壽 復活への道

震災から7ヶ月 津波によって酒造りの術の全てを失った「磐城壽」鈴木酒造店

以下画像 浪江町・請戸を訪れた時の様子です。



 

再建、復興への道を探す間、福島 「國権」さんのご厚意により1本のタンクで仕込みをしました。



しかしもう一度 福島・浪江町で酒造りをしたいとの強い思いの中、その道は今はまったく寸断された状態。



いろんな模索の中、一つのご縁があり山形の地で「磐城壽」を今期より仕込む事になりました。

正式のその連絡がありましたのでご心配頂き応援のお言葉、支援金をお預かりした皆様へご報告致します。

前蔵元様の銘柄「一生幸福」は受け継ぎ、山形県内流通酒として山形県産米100%使用したお酒を仕込みながら、
これまでの「磐城壽」を山形の地で再現します。 その為極力「福島県産米」を使用するとの事。

「「磐城壽」の肝となる「熟成」に関しても大切なキーワードとして酒質設計に組み込みます。

さらに熟成が必要となる「土耕ん醸」につきましては原料、蔵環境が整ってからの仕込みとなります。
しばらくは「山廃仕込み」も「磐城壽」としての販売となります。

幸いにも浪江町・請戸蔵より震災前に持ち出された「蔵付酵母」の培養が福島県ハイテクプラザにて進んでおり、試験醸造をしながら、さらに育てていくと言う事。

連絡頂いたスケジュールによりますと仕込みはスタートしているようです。

11月3日   初蒸し

11月5日   第1号酒母仕込み

11月中旬    第1号もろみ仕込み開始  山廃酒母仕込み


12月末   本醸造しぼりたて 出荷予定


1月中旬   蔵付酵母での試験場蔵開始


2月上旬   純米中汲み 出荷予定


7月中旬   火入れ酒 出荷予定

県外で事業再開の場合は復興補助の対象ではないため、資金調達もかなりのご苦労があったようです。

長い応援が必要です。

「磐城壽」が出来た時に「おいしく、楽しく飲む!」これが我々が出来る一番の応援です。

さあ! みんなでゆっくり待ちましょう。



鈴木ファミリー一丸となって頑張って下さい!!!!!

 

 


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2 コメント

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頑張れ! (青い彗星)
2011-11-07 23:32:49
うまみたっぷりの「土耕ん醸」また飲みたいですね。先日、簡易測定器を持って、東北道を福島まで行ってみましたが、とてつもなく高い線量で、作物がどうこうより、人が住んでいいのか?と思いました。
地元への想いはあると思いますが、酒よりもまず「人」が大切です。リスクは出来るだけ避けて、造る方も、安全、安心を何より第一にしてもらい、心から美味い!といえる酒を飲みたいです。ご苦労ご心労あると思いますが頑張ってほしいです。
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戻れる日まで。 (はりきり企画部)
2011-11-09 12:45:15
山形にて酒造りは始めるものの、製造免許は浪江町・請戸に置いたままです。
いつの日か地縁のある故郷へ戻るべく強い決意です。

その為にも福島原発の1日も早い完全収束を願うのみです。
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