「石鎚」 土用酒について 大いに語る
語り部 「石鎚」 麹頭 越智 稔君
愛媛の会を無事終えた「石鎚」 越智 稔君がご来店
麹頭の立場から「土用酒」を語っていただきました。
いつも石鎚をご愛飲くださり、ありがとうございます。
石鎚酒造 越智弟です。
私どもは、食と日本酒の調和をテーマに酒造に取り組んでおります。
この度は、7月初旬に発売いたしました、純米土用酒について私の観点から述べさせていただきます。
この土用酒は、今年で二年目の商品です。
1.8L 2,730円 720ml 1,365円
鰻の油分をすっきりと洗い流すようなコクがありながらも酸味が適度にあり、
盃を重ねられるやや骨太なお酒をイメージして、お米の原料処理に臨みました。
使用酵母が協会6号を越智専務と相談し、用いましたのは、6号酵母はある程度溶かす造りをしてもライトな香味に仕上がるのと、
上品な立ち香と酸味が7月という梅雨期で湿度も高い点から味わいはあるのだけれども後味にさわやかさが欲しいとの思いから採用しました。
麹造りも土用酒専用に少し酵素力の強い種麹を用い、麹の最高品温である43℃に達してから20時間ひっぱり、
表に奥に米味を感じられるように力強い品を出しました。
あと鰻も食べないとイメージがわかないので、蔵近くの鰻屋さんで蒲焼き、肝焼きなどを度々買い、
他蔵の酒、自社の緑ラベル等と合わせてみて土用酒の設計をしてゆきました。
6号酵母は、本当に生命力豊かな酵母ですので、おもいきった原料処理ができるので私は鰻をイメージして造ることができました。
常温からかるく冷やして、お燗とひとつの酒で色々楽しめます。
どうか今年の土用の丑は、石鎚 純米土用酒とともに鋭気を養いましょう。
長文を失礼いたしました。
感謝の気持ちを持ちながら、今後も日々精進してまいります。
合掌。
さて「土用酒」 飲みたくなっていただけましたか? 仕上げの味わいをイメージして酒造りすることは大切なことです。
暑い夏が来ました。 「石鎚 夏純米」と「石鎚 土用酒」で GO! GO!