ザキを駅近くの駐車場まで送り、ステーションホテルに戻った。平井の待つ部屋に戻るのは憂鬱だったが、戻らないわけにもいかない。俺はエレベーターを待つ間中ずっと憂鬱だった。
1211号室にカードキーを挿してドアを開けた。かすかなアンモニア臭が鼻をつく。平井が俺に気付き恥ずかしさに震えだした。小便を垂れ流している。そういえば平井を縛ったまま置き去りにして3時間以上経っている。俺は隠そうともせず顔をしかめた。掃除して着替えさせないといけない。俺は平井の手足を縛っているロックタイを外そうとしたが、何か切るものがないと外すのは無理だった。
「平井、悪いの。これちょっと外れんけ、切る物買ってくるわ。しばらく辛抱しちょけよ」
平井は目を瞑ったまま首を縦に動かした。俺は平井を置いてまた1211号室から出て行った。
1211号室にカードキーを挿してドアを開けた。かすかなアンモニア臭が鼻をつく。平井が俺に気付き恥ずかしさに震えだした。小便を垂れ流している。そういえば平井を縛ったまま置き去りにして3時間以上経っている。俺は隠そうともせず顔をしかめた。掃除して着替えさせないといけない。俺は平井の手足を縛っているロックタイを外そうとしたが、何か切るものがないと外すのは無理だった。
「平井、悪いの。これちょっと外れんけ、切る物買ってくるわ。しばらく辛抱しちょけよ」
平井は目を瞑ったまま首を縦に動かした。俺は平井を置いてまた1211号室から出て行った。