S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲19-2

2006-11-14 20:37:17 | 真冬の狂想曲
 駅の構内にあるコンビニはもう閉まっていた。俺は一人毒づいて真冬の夜中の街に歩きだした。5分も歩いてないが、1時間以上歩いたような気分だった。コンビニに入ると店内の暖気に身体も脳ミソも弛緩した。急に1211号室に戻るのが嫌になった。しかし戻らないわけにはいかない。俺はハサミと缶ビール、缶チューハイと雑誌を買って、また真冬の寒気の中に足を踏み出した。
 1211号室に戻ると、俺に気付いた平井が恥ずかしさに身を縮めた。俺は平井の手足からロックタイを外し、足で平井の身体を仰向けにした。
「平井ー、バスルームからタオル持ってきて自分で掃除せい」
缶ビールの栓を開けながら平井に言った。平井はのそのそと起き上がり昼間俺が買って来た下着に手を伸ばした。
「おい!先に掃除やろうが!俺にお前の小便踏めっち言うんか!すぐ掃除せい!」
 俺は夜中だと言うのに大声を出していた。
「はいっ、すいません。すぐ掃除します」
 平井は慌ててバスルームからタオルを持ってきて、床に這いつくばった。俺は窓際の椅子に腰掛け缶ビールを飲みながら、それを見ていた。
「それが終わったら、バスルームで服洗って来い。下着の換えしか用意してないぞ」

 洗濯が終わり下着を換えて中年の崩れた身体のライン丸出しの平井を跪かせ、またロックタイで手足を縛った。もちろん口にはタオルをくわえさせている。そのままの状態で平井を壁際のベッドに寝かせ、俺は缶チューハイを一気に飲み干した。そして入り口近くのベッドに潜り込んで今日一日を終わりにした。
コメント
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