男の美学

　今回はちょっとだけ俺の考えを話してみようと思う。

　俺は見た目は悪いけど（笑）、つねにカッコよく生きていたいのね。誰に笑われてもかまわないけど、自分の決めたルールに従ってカッコ悪くてもカッコいい生き方をしたいし、そう生きようと日々努力してる。
　難しいかな？例えて言うなら「傷だらけの天使」の「木暮　修」のようになりたい。

　この飽食の時代で人の感情までも使い捨てになってる毎日。自分の事ばっかり言って暮らすのは楽だろうけど、そんな事でいいの？それでいいやつはいいんだろうけど、俺は気に入らないね。男ってのは自分は常に2番目以降に置いとかないといけない。自分の事は後回しだよ。
　そりゃ俺だって楽に生きたいさ。でもそこをグッとやせ我慢して、心では泣いてても顔では笑うってのが男ってもんじゃないの？俺はそう思ってるしそう生きていくよ、これからも。


　自分よりも上を見ても、果てしなく上のヤツはいるだろうし、きりがない。下を見て見下すくらいなら、そこまで下りていって一緒の景色を見てやりたい。

　よく仕事で人を見たり差別するヤツがいるけど、俺は気にいらないね。だって、みんな生きていかなくちゃいけないんだぜ。飯食わないと死んでしまうんだぜ、人間ってヤツは。

　銀行員だって、投資家だって、ゴミ取りだって、身体を売ってる女だって、歌うたいだってみんな同じだよ。生きていくために仕事してるんだから。そりゃ稼ぎの差はあるだろう。でも方法が違うだけでその行為自体にはなんら違いはない。何だっていいんだ！自分と自分が守らなくちゃいけない者が飢えなければね。


　そして、死ぬときがきたら、死ぬのは当たり前だし避けられない事だから、その事について泣き言は言わずに、残していかなくちゃならない者に申し訳ないと思いながら逝きたい。

　出来れば最後の最後まで男のままでありたいと思う。男の美学はやせ我慢だからね。これからもやせ我慢して生きていこう。