ここしばらく長崎の教会堂をアップしてきましたが、
今日は市内は市内ですが離島の教会堂です。
長崎港から約10KMの海上に浮かぶ伊王島Mapionにある、
馬込教会聖ミカエル天主堂、別名沖ノ島天主堂です。

Mapionをこのサイズでご覧になるとおわかりかと思いますが、
外海側の伊王島と隣接する内海側の沖ノ島の、
2つの島をあわせて伊王島町で、
天主堂はその別名の通り、内海側の沖ノ島にあります。
伊王島の港に発着する高速船を降り、海岸沿いにひたすら進むと、
やがて高台の上に聳える天主堂が見えてきます。→Mapion詳細地図

昭和初期の幾度かの大型台風により崩壊した初代の聖堂にかわって、
昭和6年 (1931) に建て替えられた現在の聖堂は、
対災害、耐震を考慮された鉄筋コンクリート造ですが、
約80年も経っているとは思えないほど、その外観は奇麗です。
コンクリートを厚めに使用しているため、
全体的にぼってりとした感じのゴシック建築は、
ゴシックという言葉の持つ近寄りがたいニュアンスとは違って、
とても親しみの持てる印象です。
尖塔の上に乗る三つ葉のクローバーの十字架の、
葉の部分がとても大きく作られているのが、かわいいですね。

正面入口の横に立つマリア像のお顔は、
けっこう希望に満ちた感じを受け、
同じマリア像でも、教会ごとに個性があるのを感じます。

ステンドグラスも抽象的な図柄で、
これまでアップしてきた教会堂のステンドグラスとは、
また一線を画しています。

天主堂の横から裏手へ回ると、
明治時代の創建当時に造られたんではないかと思える、
味のある階段があったので、登ってみました。

高台に登ると、天主堂の上層部が目の前に現れます。
天主堂越しに長崎の海が見渡せ、抜群の眺望です。
島民の約60パーセントがカトリック信者という数字は、
行政区域では国内で最も信者率が高いそうです。
1970年に公開された山田洋次監督の松竹映画『家族』には、
当時の天主堂が記録されています。
カトリック信者だった炭鉱マンの家族が島を離れ、
北海道まで行く道中を通して、
家族とは何かをといかける作品ですが、
おそらく山田洋次監督も、
これだけカトリック信者がいる離島に、
興味を持ったんではないかと思います。
ところで「炭鉱マン」という話がでたので、
次回は伊王島の炭鉱についてアップしようと思います。
■シリーズ:長崎さるく■
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今日は市内は市内ですが離島の教会堂です。
長崎港から約10KMの海上に浮かぶ伊王島Mapionにある、
馬込教会聖ミカエル天主堂、別名沖ノ島天主堂です。

Mapionをこのサイズでご覧になるとおわかりかと思いますが、
外海側の伊王島と隣接する内海側の沖ノ島の、
2つの島をあわせて伊王島町で、
天主堂はその別名の通り、内海側の沖ノ島にあります。
伊王島の港に発着する高速船を降り、海岸沿いにひたすら進むと、
やがて高台の上に聳える天主堂が見えてきます。→Mapion詳細地図

昭和初期の幾度かの大型台風により崩壊した初代の聖堂にかわって、
昭和6年 (1931) に建て替えられた現在の聖堂は、
対災害、耐震を考慮された鉄筋コンクリート造ですが、
約80年も経っているとは思えないほど、その外観は奇麗です。
コンクリートを厚めに使用しているため、
全体的にぼってりとした感じのゴシック建築は、
ゴシックという言葉の持つ近寄りがたいニュアンスとは違って、
とても親しみの持てる印象です。
尖塔の上に乗る三つ葉のクローバーの十字架の、
葉の部分がとても大きく作られているのが、かわいいですね。

正面入口の横に立つマリア像のお顔は、
けっこう希望に満ちた感じを受け、
同じマリア像でも、教会ごとに個性があるのを感じます。

ステンドグラスも抽象的な図柄で、
これまでアップしてきた教会堂のステンドグラスとは、
また一線を画しています。

天主堂の横から裏手へ回ると、
明治時代の創建当時に造られたんではないかと思える、
味のある階段があったので、登ってみました。

高台に登ると、天主堂の上層部が目の前に現れます。
天主堂越しに長崎の海が見渡せ、抜群の眺望です。
島民の約60パーセントがカトリック信者という数字は、
行政区域では国内で最も信者率が高いそうです。
1970年に公開された山田洋次監督の松竹映画『家族』には、
当時の天主堂が記録されています。
カトリック信者だった炭鉱マンの家族が島を離れ、
北海道まで行く道中を通して、
家族とは何かをといかける作品ですが、
おそらく山田洋次監督も、
これだけカトリック信者がいる離島に、
興味を持ったんではないかと思います。
ところで「炭鉱マン」という話がでたので、
次回は伊王島の炭鉱についてアップしようと思います。
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