黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

長崎さるく #60 三菱重工長崎造船所史料館1

2010-11-23 04:28:26 | 長崎さるく
長崎さるくの第三シリーズです。
今回は長崎という街を明治以降大きく支えて来た、
三菱重工長崎造船所の史料館です。



三菱造船の錚々たる足跡が眠る建物は、
もともと木型場として実際に使われていた、
造船所内で最も古い建物。





その外観は窓の形とあいまって、
ヨーロッパの街に残る煉瓦工場の雰囲気もあります。





入口の上部に燦然と輝くスリーダイアモンドと、
右書き文字の明治三十一年。
なお、史料館の後方約1/4くらいは大正時代の増築だそうです。





館内に入って最初にあるのが「泳気鐘」
4.5tの鉄の塊の中が空洞になっていて、
上部から空気チューブを通し、
空気圧で鐘内の気圧を保ち、
海中の調査や作業を行った装置。
説明板の図解を観ると、
どうやら着衣のまま入っていたようですね。





その次に並ぶのが、国内最古の工作機械。
あまりにもでかい!
銘盤には「1856」の文字が。
約160年前のものなんですね。





奥へ進むと破損した巨大なタービンが展示されています。
昭和45(1970)年に起きたタービンの大破損事故の残骸です。
50tもある巨大タービンは真4つに破壊し、
それぞれ地面、上空、山の方、海の方へ飛んだそうで、
これは海中に飛んだものを回収した物だそうです。





これは何の機械だったか忘れましたが、
(後で調べておきま~す)
あまりにもカッコ良すぎる。。。





館内も重厚な雰囲気が漂います。

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