東京の北部、北区と板橋区の区界にあった、
広大な敷地の陸軍の施設跡の見学記。
昨日までアップしてきた煉瓦275号棟を後にして南へ進むと、
現在は区民センターに転用されている、
東京第一陸軍造兵廠の本部があります。→Mapion
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唯一外観が当時の面影をとどめる、昭和五年 (1930) 築のこの建物は、
中央にタワー状の部分があり、
その両脇にシンメトリーな翼棟が伸びていて、
タワー部分と両翼棟の間には、それぞれ一部屋分位の、
すこし出っ張りをもたせた造りになっています。
建物の手間へ張り出したアーチ型の玄関も含めて、
かつて三島由紀夫が割腹自殺を遂げた、
市ヶ谷駐屯地の参謀本部を彷彿とさせます。
建物の右横になにやら変な建物というか、
施設というか構造物というか、そんなものがあります。
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なにかと思って近づいてみると、
古墳跡の保存館です。
「赤羽台第3号古墳石室」と書かれた解説板には、
東北新幹線の工事で発見された赤羽台の古墳跡を、
ここへ移設した云々、と書いてあるので、
随分遠くから運んできたことになります。
三角形のウインドウから中をのぞくと、
確かに土の中に石が並べられています。
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古墳だったんでしょう。
肉眼だと殆ど真っ暗で、しかも横からしか見られないので、
「貴重な石室」とか言われても全然わかりません。
◆軍都 十条逍遙◆
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十条~赤羽台の
よく知っている慣れ親しんだ場所ばかり
たくさん紹介されていたので
うれしくなりました。
素敵な写真を撮っていただいて
ありがとうございます。
ご覧になって頂き、ありがとうございます。
新宿から埼京線で10分。
こんなに近いのに、
今年の初めに275号棟を訪れたのが、
生まれて初めての体験でしたが、
石神井川を中心に、
気持ちよさと不思議な磁場が共存する、
印象深い土地でした。
拙い画像ですが、
275号棟など、なくなる前に記録できたのは、
よかったと思います。