軍艦島の中でもよく知られた場所や有名なエピソードの数々は、
軍艦島関係の老舗サイトさんを初め、私たちオープロジェクトや
端島出身の方のサイトもで、沢山アップされているので、
このブログでは、あまり知られていない所を取り上げていきたいと思います。
軍艦島の姉妹島的な<中ノ島>の特集。
今回は岩礁頂上部に残存する、緑地公園のパート2です。
※画像はクリックすると拡大します。
▲
昨日のblogでアップした、桜とブランコの残る花見スポットより、
更に一段レベルがあがった場所には、
岩礁最頂部を縦断するように別の道がありました。
まだ緑地公園だった頃は、花見エリアから画像の階段を昇って近道できたのだと思いますが、
現在では麓に植物が繁殖し不可能です。
迂回して登る道の途中からだけ確認出来ます。
それにしても左側に設置された滑り台は、不思議なくらいかなり急勾配です。
※画像はクリックすると拡大します。
▲
岩礁最頂部の道を暫く進むと夏蔦に覆われた展望台がありました。
展望台と言っても現在ではまったく見晴らせません。みえるのは草木ばかりです。
さすが緑地公園だけあって緑がいっぱいあるなと思っていましたが、
この展望台のまわりの様子を考えると、どうやら公園が使われていた当時は、
これ程植物はなかったようですね。
※画像はクリックすると拡大します。
▲
中に入ると、すこしひんやりとしていました。
おそらくこの島に入って一番ホッとする場所かもしれません。
中央には花崗岩で作られた方位盤が残存しています。
また、柱のコンクリートが崩落している部分を見ると、
石に混ざって貝殻が確認できますが、
これは、海が近い環境から、セメントに海砂を混合させるためです。
因みに軍艦島にある建造物のコンクリの中にも沢山の貝が発見できます。
>次の記事 >この特集を最初から読む
■シリーズ:中ノ島■ INDEX
【参考】蒟蒻煉瓦:小菅修船場
元軍艦島の島民の方々のブログ及びサイト
★現役時代の中ノ島:炭鉱操業時と綺麗に整備されている緑地公園
★究極の軍艦島サイト!:軍艦島や中ノ島の事を詳しく知りたい方はまずこちらへ!
通常見られない数々の操業時の写真は圧巻!
40年前、この展望台の中から手前の原っぱを見た光景が脳裏にあります。
納骨堂、お地蔵様、トイレに展望台まであるという
事を初めて知りました。
船で端島を周遊するとき,努めて中ノ島にも
注目していたのですが、これらの施設は表からは
ほとんど見えません。(階段の遺構は見えますが)
今まで全くといっていいほど取り上げられる事の
なかった中ノ島ですが、これを機会に注目される
ようになるかもしれませんね。
それにしても、草木と虫で、夏は凄まじい事に
なっていそうです。
▼元端島の住民 さんへ
展望台の前は原っぱだったそうですね。
現在はご覧のように原っぱはおろか、
どこまでが公園でどこからが元々木があった場所かも
わかりません。
ただ展望台の前に南無妙法蓮華経と書かれた石碑がありました。
▼doutoku さんへ
trackbackありがとうございます。
それにしても、当時の緑地公園は、すっきりしてますね!
▼鉢田押蔵 さんへ
実際に行ってみて、びっくりしています。
海岸の煉瓦遺構と階段以外は、
船からは見えませんね。
いまこそ本当の緑地公園になっていると思います。
▼端島支所下っぱ用務員 さんへ
18年前というと、高島閉山の頃ですが、
当時は中ノ島へ行く人は沢山いたのですか?
少なくとも展望台の周りはきれいだったみたいですね。
展望台ではおにぎりを食べたくなりました。
荷物を下に置いてきたのを後悔しました。
感じ方にもよると思いますが、
今でも緑地公園としての雰囲気が
十分残っていると思います。
再整備されることもあるかもしれませんね。
飛島磯釣り公園のように、釣りのスポットにも
なります。
中ノ島は、端島の緑地公園と同時に
釣り場としての役割も担っていたと聞きますが、
そのことを記事にアップするのを忘れました。
端島の操業時の写真には、
堤防から釣りをしている写真が沢山あります。
また、長崎は魚の種類も多いし、とても美味しいです!
中ノ島が端島の展望公園&釣りスポットとして
再生する日が来るかもしれませんね!
(今でも釣りのスポットではあるんでしょうが)
長崎県の海釣りのガイドブックには、中ノ島の
カラー空撮写真でポイントが紹介されています。
中ノ島や三ッ瀬にはコアな釣りファンが
多いそうです。私がGW中に長崎へ行ったときも、
三ッ瀬の釣り同好会のステッカーを貼った車が
市内を走っていました。
一つ前のコメントの(今でも釣りの~)の最後は、
「か」ではなく、濁点の「が」なんです。
実際中ノ島へ行くときに、一緒に降りた人は皆
釣りの人でした。
読み間違えないような言葉遣いに、気を付けますです。