STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

玖珠町の風景

2014年10月28日 | 旅行・文化
この度訪れた玖珠町は、大分県西部の盆地にある町ですが、周囲に伐株山をはじめとするいくつかの山々は、その頂上が平らで特徴的な風景が広がっています。伐株山は、まさに大木を切ったあとの切株のような風貌をした山です。


前泊後、玖珠町にある豊後森駅に午前9時33分に到着。役場の車で会場である、くすまちメルサンホールへ送迎していただきます。受賞者控え室に入り、他の受賞者らと名刺交換。早速10時からホールでリハーサル。立ち位置や受け取り方、一礼の仕方など確認。ホールに入場する午後1時20分まで自由時間。お昼のお弁当を用意していただき、早めのお昼をいただきました。
開会前、ロビーにある展示を見させていただきます。環境大臣賞受賞の大分宇宙科学協会の展示があり、担当者から100人の来場者を一人でこなしたこと苦労話などお聞きしました。
時間になり会場へ。アトラクション後、高松宮妃殿下久子様がお入りになり、以降、入退場不可となります。式典では、環境大臣、知事ほかあいさつかあり、それぞれ妃殿下次女典子様ご結婚の祝辞も寄せられ、その都度会場からも拍手があがりました。
いよいよ、表彰式。
久子様ら、そうそうたる方々が並び、何ともいえない緊張感。・・・席に戻った時は、ほっとしました。
引き続き、事例報告会が3つ。
まず、玖珠中学校に星空観察会の報告。自治会との協力で何度か計画したのに、なかなか晴れなかったが、当初予定がなかった、今年のスーパームーンを見る会を急遽開催、好天に恵まれ好評だったこと、引き続き10月の皆既月食では、やはり好天に恵まれ多くの方が来てくれたことなど、発表されていました。
次に、福岡県にお住いの比嘉良喬さんによる発表。比嘉さんは、観測条件の良い玖珠町に観測所を置き、ここを拠点に多くの天体写真を撮影されています。その写真の紹介をされていました。冷却CCDを使って、長時間撮影、時間をかけての画像処理の結果、すばらしい写真を提供しています。玖珠町の星空環境の良さによる成果と話されていました。
最後に、玖珠農業高校による省力化バークマットによるトマト栽培の発表。バークマットとは、杉の樹皮をリサイクルしたもので、直接大気環境とは関係ない発表ではありましたが、環境保全、リサイクルの観点から面白い取り組みと拝聴しました。
引き続き、記念講演。
JAXA名誉教授、的川泰宣氏による講演で、生まれた広島県呉市で、子どもの頃の空襲体験から、海の色がなぜ青いか・・・の考え方、小惑星探査機はやぶさの裏話、そしてはやぶさ2の話などされました。

以上で大会は終了。来年の大会は福島市です。
手配していただいたホテルにチェックイン後、天体観望会とレセプション会場である、カウベルランドくすへ移動。受賞された石井さんらが、4台の天体望遠鏡を用意していただき、主な恒星を観察しました。
引き続き、室内でレセプション。メインのメニューは豊後牛で焼肉。柔らかく美味しく、もたれないので、沢山食べてしまいました。同席した福島市の方とお話しさせていただき、来年度の計画の一部をお聞きしました。
お腹いっぱいになり、終了後宿泊地へ。1日目終了。

2日目はエクスカーション。
玖珠町の名所を3箇所見せていただきました。
 それぞれ良かったですが、移動中、または視察場所で見た玖珠町の風景は素晴らしかったです。最後に、大会のポスターに使われた旧豊後森機関庫を見せていただきました。国の有形文化財に指定されている、1930年代に建設された扇形機関車庫と転換台です。戦時中は、米軍の機銃掃射に遭い、現在も弾丸の痕が残っているそうです。これを観光資源として、将来ここにSLを置いて活性化しようとする取り組みなど、親身あるお話しを観光協会の方からお聞きしました。
















行きは松本空港からFDA機でひとっ飛びでしたが、帰りは、リゾート特急「ゆふいんの森」、九州新幹線「さくら」、山陽新幹線「のぞみ」、特急「しなの」を乗り継いで、乗り継ぎ待ち合わせ時間を含め、9時間かけて帰ってきました。

 表彰された大分宇宙科学協会の皆さん、大会運営の玖珠町の皆さん、大会参加で同席された皆さん・・・、それぞれ熱意あり親身ある人たちに出会い、また、周囲に見える独特な玖珠町の風景に浸ることができ、しばしの間でしたが、貴重な体験をした気がしました。


皆既月食

2014年10月09日 | 星空
10月8日は皆既月食がありました。







平出遺跡公園で行われた、皆既月食観察会。

夜になって、雲は広がり始め、時折晴れ間が出る程度でしたが観察することができました。
観察会では、大勢の参加者が訪れました。
御嶽山の噴火の影響も少なく、3年目とほぼ同じ明るめの皆既でした。
月の近くの天王星も確認。
写真では鮮やかな色ですが、眼視では、もう少し白味がかっていて色調に乏しい印象でした。

♪ アルカント・カルテット with オリビエ・マロン

2014年10月02日 | 音楽(コンサート)


音文ホールで、アルカント・カルテットを聴いてきました。
以前にもこのホールで公演があったそうですが、実際聴くのは今回が初めてです。
曲目は、シューベルトの弦楽四重奏曲第12番「断章」、第2チェロとして、オリビエ・マロンを迎えボッケリーニの弦楽五重奏曲、シューベルトの弦楽五重奏曲の3曲。
カルテットのメンバーは、アンティエ・ヴァイトハース(1Vn)、ダニエル・ゼベック(2Vn)、タベア・ツインマーマン(Va)、ジャン=ギアン・ケラス(Vc)の面々ですが、会場のロビーに並べられていたCDを見てビックリ。アルカント・カルテットとしてのCDもありましたが、4人のメンバーそれぞれのソロCDも置かれていました。4人ともですよ。タベア・ツインマーマンにおいては3種類もありました。
演奏もすごい。確かにソリストとしての技量を持ちながら、個性を見せずに4人が一体化している感じで、まさに一人で演奏しているようです。響きがひとつのトーンになっているのです。50分を超える大曲、シューベルトの五重奏曲が終わると大きな歓声とスタンディングもあり盛り上がりました。
1か月ぶりの生演奏。聴き応え十分、充実した音楽に浸りました。
開演19時、終演21時10分。