ウィーン・フィル、長野へ。
○日時 2008年9月24日(水)18時30分~20時45分
○会場 長野県県民文化会館
○演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮 リッカルド・ムーティ
○プログラム
ヴェルディ オペラ「ジャンヌ・ダルク」序曲
ヴェルディ オペラ「シチリア島の夕べの祈り」からバレエ音楽「四季」
チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調作品64
アンコール
ヨーゼフ・シュトラウス マリアの調べ 作品214
ウィーン・フィルが長野県内で演奏するのは、1986年4月17日、ロリン・マゼール指揮によるコンサート以来、22年ぶりとのこと。
ここ10年ほど、北陸4県では新しいコンサートホールの建設ラッシュで、その杮落としにいずれもウィーン・フィルを招聘してきていた。私も、2001年の石川県立音楽堂の杮落としとして演奏された、サイモン・ラトル指揮のウィーン・フィルを聴いて以来2回目となる。
(この時は、石川県在住の星仲間にチケットをとってもらったのだが)
ここ長野県民文化会館は、ウィーン・フィルの本拠地であるウィーン楽友協会とホール提携している。周辺県ではウィーン・フィルを招聘しているのに、何故ホール提携しているここにウィーン・フィルが来ないのか不思議に思っていた。
ホール開館と提携25周年を記念した今年、ようやくその機が訪れたということになる。
初めて聴いたラトル指揮の時は、ラトルの実験的な演奏スタイルでウィーン・フィルらしさが聴かれなかったが、今回は愛称の良いムーティ指揮。ホールの音響は、若干ウィーン・フィルらしさを損ねていたような気がしたが、柔和で黄金色をしたような素晴らしい響きを堪能することができた。
ウィーン・フィルとヴェルディ。あまり合わないような気がしていたが、なかなかどうして、素晴らしい演奏。特にシチリア島の夕べの祈りの「四季」は、ワルツっぽい曲想の音楽で、ウィーン・フィルの音楽性にもマッチしていたようだ。クラリネット、フルート、ファゴットのソロも、ほかのオーケストラでは味わえない、一音一音存在感のあるメロディを奏でる。美味しいデザートをいただくような感触・・・。
チャイコフスキーは、特に第1楽章、深い響きと時折テンポを落としてじっくりと曲想を歌わせる彫りの深い表現で良かった。最後の第4楽章、ムーティらしいドライヴ感で音楽を引っ張り、熱烈なエンディング・・・。
オーケストラのメンバーが引っ込んだ後も拍手は続き、いわゆる“一般参賀”で、ムーティだけが呼び出され大きな拍手に包まれた。
○日時 2008年9月24日(水)18時30分~20時45分
○会場 長野県県民文化会館
○演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮 リッカルド・ムーティ
○プログラム
ヴェルディ オペラ「ジャンヌ・ダルク」序曲
ヴェルディ オペラ「シチリア島の夕べの祈り」からバレエ音楽「四季」
チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調作品64
アンコール
ヨーゼフ・シュトラウス マリアの調べ 作品214
ウィーン・フィルが長野県内で演奏するのは、1986年4月17日、ロリン・マゼール指揮によるコンサート以来、22年ぶりとのこと。
ここ10年ほど、北陸4県では新しいコンサートホールの建設ラッシュで、その杮落としにいずれもウィーン・フィルを招聘してきていた。私も、2001年の石川県立音楽堂の杮落としとして演奏された、サイモン・ラトル指揮のウィーン・フィルを聴いて以来2回目となる。
(この時は、石川県在住の星仲間にチケットをとってもらったのだが)
ここ長野県民文化会館は、ウィーン・フィルの本拠地であるウィーン楽友協会とホール提携している。周辺県ではウィーン・フィルを招聘しているのに、何故ホール提携しているここにウィーン・フィルが来ないのか不思議に思っていた。
ホール開館と提携25周年を記念した今年、ようやくその機が訪れたということになる。
初めて聴いたラトル指揮の時は、ラトルの実験的な演奏スタイルでウィーン・フィルらしさが聴かれなかったが、今回は愛称の良いムーティ指揮。ホールの音響は、若干ウィーン・フィルらしさを損ねていたような気がしたが、柔和で黄金色をしたような素晴らしい響きを堪能することができた。
ウィーン・フィルとヴェルディ。あまり合わないような気がしていたが、なかなかどうして、素晴らしい演奏。特にシチリア島の夕べの祈りの「四季」は、ワルツっぽい曲想の音楽で、ウィーン・フィルの音楽性にもマッチしていたようだ。クラリネット、フルート、ファゴットのソロも、ほかのオーケストラでは味わえない、一音一音存在感のあるメロディを奏でる。美味しいデザートをいただくような感触・・・。
チャイコフスキーは、特に第1楽章、深い響きと時折テンポを落としてじっくりと曲想を歌わせる彫りの深い表現で良かった。最後の第4楽章、ムーティらしいドライヴ感で音楽を引っ張り、熱烈なエンディング・・・。
オーケストラのメンバーが引っ込んだ後も拍手は続き、いわゆる“一般参賀”で、ムーティだけが呼び出され大きな拍手に包まれた。