ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

しあわせ

2015-07-09 02:46:48 | Weblog
わたしは確実に「オレオレ詐欺」に引っかかるタイプだ。

幸いなことに、親兄弟、配偶者と子どもがいないので、
このままいけば、引っかからなくてすむ。
が、妄想力が結構強いので、実は子どもがいた、というありえない記憶に支配され、
引っかかるかもしれないと、少し心配している。
まあ、そこまで生きられればの話だが。

こうなると友人だけが頼りなので、
もう何でもかんでも相談してしまおうと思うのだが、
たまに自分の直感だけで動いてしまうことがあり、
それがたいていトラブルの元になっていると、最近気がついた。

思い切り体調が悪い時は、すべてが判断保留というか寝落ちするしか選択肢がないので、
逆に変なことが起きない。
時代からは確実に取り残されるが、それを苦と思わなければ結構快適だ。

ちょっと元気になった今みたいなときが最も危ない。
体力が戻ると読書欲が出てきて、結局この時間になる。
明日は仕事で体力勝負だとわかっていても、眠ることができない。
貪欲極まりない。

母が植物状態だった頃、もちろんわたしはその状態が悲しくてたまらなかったが、
実は母は全然違う境地にいるのではないかと、
しかも結構幸せなのではないかとうっすらと思っていたが、
いまはそれが確信となった。

母は、身は現世にありつつ、精神は現世を超える状態を、
結構楽しんでいたに違いない。
なぜなら、体調が悪くて寝落ちしたときに見る夢は、わたしはいい夢が多い。
幸せで、光に包まれ、キラキラしている場合が多い。
つまり起きたくない状態だ。

母が本当にそんな14年を過ごしたのなら、よかったと思う。