旅行から帰って来たあとの1週間は「上海嫌い」の一言につきた。
なんで並ばない。なんでおつりを投げる。どうしてそんなに言葉遣いが横暴なんだ。
そして、どうしてそんなにうるさい。
慣れたはずの漢族の態度に、無性に腹が立った。
で、基本、精神的に引きこもって読書だった。
『ベイジン』『社会契約論』『世界を変えた哲学者たち』『凍りついた香り』
『ベイジン』(真山仁著)は、パソコンだと米人と自動変換されてしまうけど、北京のことだ。
まさにこの、厭中共気分にぴったりの本。
このやっかいなくに中国、という気分だった。
2008年に書かれた本とはいえ、実際の原発の事故が中国ではなく、
日本で起きた皮肉をちょっと考えた。
『社会契約論』は、読み始めるまでは、
こんなに延々とギリシャの民主主義の話が続くと思わなかった。
これを読んで「おお~、ギリシャはかくも素晴らしかった! 我々も革命だ~!」となったとは、
なかなか想像し難いが、そういうことなんだろうなあ。
ギリシャの民主主義は、奴隷がいて、はじめて市民が個人として政治に参加でき、
市民の主権が成り立った部分もあるだろうし、
そうなると個人の権利を尊重しつつ、植民地の人には何をやってもよいと思った
18・19世紀の民主主義が、うすぼんやりと見えてくると言うか、
なんとなくそんな感じだった。
『世界を変えた哲学者たち』は、ファシズムと共産主義をざっくりと俯瞰できる本。
哲学者たちの中に、毛沢東が入っていなかったことに共感。
毛沢東語録なんかを振り回して文化をすべて壊した人民たちよ。
あなたたちは取り返しのつかないことをやったのだ。
まあ、同時に日本人も1人も入っていなかったわけだけど。
日本人は哲学なんかをぐるぐる考える民族じゃなくて、
だって自然がきれいなんだもん、と言いながら、
万葉の世より恋の歌ばかりを読んできた
非常に穏やかで成熟した民族だということにしておこう。
『凍りついた香り』(小川洋子著)。
小川さんの数学に対する美意識は、本当に素敵だなあと思う。
数学にある必然性と、閉じた世界と開いた世界の境目が、
本当に幽玄な世界を醸し出していると思う。
ということで、癒されたくなると小川さんの本が読みたくなる。
で、癒された。
そしていま、理論物理学の一般向け入門書を読んでいる。
これがまた、すぐ眠れる。
なんで並ばない。なんでおつりを投げる。どうしてそんなに言葉遣いが横暴なんだ。
そして、どうしてそんなにうるさい。
慣れたはずの漢族の態度に、無性に腹が立った。
で、基本、精神的に引きこもって読書だった。
『ベイジン』『社会契約論』『世界を変えた哲学者たち』『凍りついた香り』
『ベイジン』(真山仁著)は、パソコンだと米人と自動変換されてしまうけど、北京のことだ。
まさにこの、厭中共気分にぴったりの本。
このやっかいなくに中国、という気分だった。
2008年に書かれた本とはいえ、実際の原発の事故が中国ではなく、
日本で起きた皮肉をちょっと考えた。
『社会契約論』は、読み始めるまでは、
こんなに延々とギリシャの民主主義の話が続くと思わなかった。
これを読んで「おお~、ギリシャはかくも素晴らしかった! 我々も革命だ~!」となったとは、
なかなか想像し難いが、そういうことなんだろうなあ。
ギリシャの民主主義は、奴隷がいて、はじめて市民が個人として政治に参加でき、
市民の主権が成り立った部分もあるだろうし、
そうなると個人の権利を尊重しつつ、植民地の人には何をやってもよいと思った
18・19世紀の民主主義が、うすぼんやりと見えてくると言うか、
なんとなくそんな感じだった。
『世界を変えた哲学者たち』は、ファシズムと共産主義をざっくりと俯瞰できる本。
哲学者たちの中に、毛沢東が入っていなかったことに共感。
毛沢東語録なんかを振り回して文化をすべて壊した人民たちよ。
あなたたちは取り返しのつかないことをやったのだ。
まあ、同時に日本人も1人も入っていなかったわけだけど。
日本人は哲学なんかをぐるぐる考える民族じゃなくて、
だって自然がきれいなんだもん、と言いながら、
万葉の世より恋の歌ばかりを読んできた
非常に穏やかで成熟した民族だということにしておこう。
『凍りついた香り』(小川洋子著)。
小川さんの数学に対する美意識は、本当に素敵だなあと思う。
数学にある必然性と、閉じた世界と開いた世界の境目が、
本当に幽玄な世界を醸し出していると思う。
ということで、癒されたくなると小川さんの本が読みたくなる。
で、癒された。
そしていま、理論物理学の一般向け入門書を読んでいる。
これがまた、すぐ眠れる。