ガブリエル・ガルシア=マルケス著、旦敬介訳、新潮社刊。
久しぶりに読んだガルシア=マルケスの本は、やはりよかった。
6年ほど前に『百年の孤独』を読んでからファンになり、これまで何冊か読んだ。
『百年の孤独』以外では、『わが悲しき娼婦たちの思い出』が面白いと思った。
これまで、ガルシア=マルケスの文章は、コロンビアの空気が感じられると思っていた。
とはいっても、コロンビアには行ったことがないので、
なんとなくコーヒーの産地だし、熱帯雨林でインディオがいるところ、
暑いというよりも、湿度が高そう、というイメージがあり、
そんな風を感じるような文章だと思っていた。
そして、今回の『愛その他の悪霊について』。
コロンビアの気だるい空気というよりは、白人による植民地の国という印象が強かった。
キリスト教と土俗宗教、奴隷として連れてこられた黒人たちの信仰。
そういった、人の価値観や概念が混ざり合う土地で、
キリスト教徒から見ると「悪魔憑き」の兆候が現れた少女と、
悪魔払いを命じられた青年神父の恋。
ガルシア=マルケスは、本当に筆力があるなあ。
きっと翻訳している人も上手なのだろうけど、
そもそも、もとの文章がとても日本語に訳しやすいのではないかと思う。
ガルシア=マルケスって、どんな人なのだろう。
少しインターバルを置いて、また他の本も読んでみよう。
久しぶりに読んだガルシア=マルケスの本は、やはりよかった。
6年ほど前に『百年の孤独』を読んでからファンになり、これまで何冊か読んだ。
『百年の孤独』以外では、『わが悲しき娼婦たちの思い出』が面白いと思った。
これまで、ガルシア=マルケスの文章は、コロンビアの空気が感じられると思っていた。
とはいっても、コロンビアには行ったことがないので、
なんとなくコーヒーの産地だし、熱帯雨林でインディオがいるところ、
暑いというよりも、湿度が高そう、というイメージがあり、
そんな風を感じるような文章だと思っていた。
そして、今回の『愛その他の悪霊について』。
コロンビアの気だるい空気というよりは、白人による植民地の国という印象が強かった。
キリスト教と土俗宗教、奴隷として連れてこられた黒人たちの信仰。
そういった、人の価値観や概念が混ざり合う土地で、
キリスト教徒から見ると「悪魔憑き」の兆候が現れた少女と、
悪魔払いを命じられた青年神父の恋。
ガルシア=マルケスは、本当に筆力があるなあ。
きっと翻訳している人も上手なのだろうけど、
そもそも、もとの文章がとても日本語に訳しやすいのではないかと思う。
ガルシア=マルケスって、どんな人なのだろう。
少しインターバルを置いて、また他の本も読んでみよう。