四季の風にのって

――野鳥とともに――

お味はいかがですか?

2023年12月20日 | 日記

ナンキンハゼの木は紅葉した葉がすっかりと落ちて、白い種が青い空にポップコーンを散らしたように残っています。カワラヒワがやって来てパクリと食べています。

下に落ちた白い種をシジュウカラもくわえています。11月には木の上の種を突いている姿を見ましたが、のみ込むのでしょうか? 確認は出来ませんでした。

実と種がどのようになっているのか観察しました。実は黒くなって皮は三つに割れてはじけています(右上)。中に3個の白い種が入っています。他の実は皮は剥がれて落ちています

(種には毒性があるというので、手袋をして)種を半分に切りました。外の白い皮はロウ質でカッターナイフで削り取れます。次に固い黒い皮、中にもロウ質の胚乳がつまっていました。

赤い実や黒い実を鳥が好んで食べますが、どのような味がするのか気になります。それぞれの実にも味の違いや食べ頃があることでしょう。鳥たちはナンキンハゼの実のこのロウ質(脂肪分)を食べてエネルギーにしているのでしょうか? 味で選んでいるのではないのだろう? 中の種は排せつしてもらわないと種子散布の役にはたちませんね。色々なことに次々思いが広がりました。