四季の風にのって

――野鳥とともに――

河川敷に生きる~ジョウビタキ

2025年01月18日 | 日記

何もかもがすっきりと刈り取られた河川敷ですが、冬のすみかをここに定めたジョウビタキ(雌)が懸命に餌を探して生きる姿がありました。森や公園では、飛んでいくとどこへ行ったか分からなくなりますが、ここではぐるりと見渡せて、すぐに見つけられます。

わずかに残った藪の中でノイバラの実などを食べています。時には道路に降りて何かを探しています。白い糸のような物をくわえていますが、これはなんでしょう?

毎年冬鳥としてやってくるジョウビタキの食べ物になる木の実も減り、隠れる場所も少なくなったこの河川敷。木の実が豊富な森へ行けばよいのにと勝手に考えもしますが、このジョウビタキにとってはこの場所が「故郷」なのではないでしょうか。不便であっても住み慣れた「故郷」がいいのでは。でも「故郷」を離れた鳥も何と多いことか・・・そんな思いをめぐらしながら、食べ物を探し、広々とした河川敷の草はらを飛び回るジョウビタキをながめていました。