パンチを引くスピード

ターザンの最近号で反町隆が普段のトレーニングでは引く筋力のトレーニングのみを行なっていると記事があった。
筋力にも押す筋力と、引く筋力がある。普段の生活で引く筋力はなかなか使うことがない。
ボクシングでは引く力、これも効率よく鍛えることができる。
練習の初期の段階では引く事まで意識がまわらないが、少し慣れてきた方はパンチを「早く引く」という事を意識してみて欲しい。
実践的な話にはなるが、ダウンを奪うパンチの多くにパンチを引くスピードの速さが上げられる。押すパンチでは首で威力を吸収してしまい、実は脳震盪を与えるといった点ではあまり効果的ではない。
逆に引くスピードが速いパンチのほうが、頭部への脳震盪によるダメージといった点では効果的だ。
また引くスピードが速い事により、次のパンチが速く打て、コンビネーションが繋ぎ易いというメリットもある。
以上の事から、フォームも正確にできるようになり、体重移動もスムーズにできる段階になれば、次は「引きのスピード」も意識してみて欲しい。