2009年にNHKで放送されたドラマの原作。
当時ドラマが面白く、原作を図書館で借りて読んだらこちらも面白かったので購入。
前回2014年に読了。今回は9年半ぶり。
9年も経つと感受性が変わったせいかそれほど面白くなかった。なぜか我儘な部分が目立つ。
「占領を背負った男」と勇んだタイトルだが、ページ数でいうとそれほどGHQとの辛みは少ない。
それでも彼がいてくれたおかげでGHQに舐められることが減ったと感謝する。
憲法についてはどちらがいいかわからない。結果的にいまでも当時の憲法を使用しているのだから、彼らの(松本案)が使われずに良かったのかもしれない、なんて思ったりもする。
「葬式無用、戒名不要」という白洲正子が次郎に書かせた遺言がなぜか心に残る。
小説と言うよりも伝記に近い。
著者の白洲次郎への憧れと言うか愛が爆発した本でした。
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