業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:明治時代の史実から見る情報操作と我々日本人の欠点

2024年11月03日 10時00分00秒 | 社会全般
昨日、情報操作についてBlogを書いたが、明治時代にもその様な事があった事を共有したい。そしてこの背景にあるのが、日本人の嫉妬深さ・妬みと、人の足を引っ張る文化であり、この史実を元に考えて行きたい。

今、明治時代の政治の裏話を書いた本を読んでいるのだが、それに次の記述があった。この背景は、明治時代の中盤に差し掛かっても解消出来ない、欧米諸国との不平等条約を是正する為に起こった話である。

その頃、様々な政治家が是正を試みたが実現する事が出来ず、往年の名外交家であった大隈重信に白羽の矢が立った時の話である。大隈は戦略的に、そして腹芸を持って交渉を行い、もう少しで成功しそうになった時の話である。秘密裏に進めていた条約の内容を、ロンドンタイムスが公表し、それを日本の新聞が掲載した事で、内容に不満を持った人達が、反対運動を起こしたとの事である。

この交渉内容は、多分今でいう最高裁判所に、若干の外国人を受け入れるとし、不平等条約解消の為の取引材料として記載されている内容に一部の政治家が反対した様である。この”若干の外国人を受け入れる”と云う事を許しがたいと感じた政治家が少なからず居た様である。これは日本人の目線では、そう考える人も居るだろうと云える。

ここで考えるベキ事は、イギリス目線ではどうだったのかである。実際の所どうだったのか図り得ないが、もしイギリスがこの改定案を好ましいとは思わなかったら、交渉上手な大隈の案を潰す為に情報を敢えてリークし、潰した可能性もある。もしそうであれば、情報の使い方として、大変優秀であろう。

もう一つの問題点は、日本人特有の欠点である。この本には、「大隈の改進党に対して、政敵として対立する自由党の面々、また大隈に条約改正の功を奪われるのを快しとしない連中など一斉に起こって、大隈非難の声を放った」とある。

要するに、嫉妬した政治家も沢山居たとの事である。情けない話だが、日本人は他人の功関に嫉妬をし、時には足を引っ張る行為を行う。日本に取って重要且つ有意義な事であっても、”功を奪われるのを快しとしない”人達によって、潰されてしまう。誠に悲しい出来事である。

”嫉妬”と云う人間の感情はどこの国民にもあるが、日本人には特に、”功を奪われるのを快しとしない”という感情が強い感じがする。これを行う限り、日本が良くなる事は大変難しい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 壊れたニッポンを治す為の処... | トップ | 壊れたニッポンを治す為の処... »

コメントを投稿

社会全般」カテゴリの最新記事