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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:10月4日の日経夕刊のコラム「人間発見」にガッカリ

2024年11月04日 09時36分15秒 | 社会全般
平日の日経新聞の夕刊に”人間発見”と云うコラムがあり、社会で活躍している人の生立ちから現在に至までのストーリーが掲載されている。今週は浄土真宗の僧侶の話しで楽しく読んでいたが、最終回に「移民を受け入れるべき」と云う主張を見て大変ガッカリさせられた。

この僧侶は、「少子化は加速します。『お金をやるから子どもを産め』と言われても生む人はいません。」と書いている。この言葉を見て、この人は人を助ける、そして心の支えになる役割にいる僧侶なのかと疑問に感じた。

この人は浄土真宗の西本願寺の執行長との事で、経歴が変わっていて、銀行勤務とイギリスへの留学や経営コンサルティング会社を経て、20年程前に僧侶になった人である。この人の事はこれ以上の事は知らないので、軽率な批判は本来避けるベキであるが、敢えて言いたい。

宗教は本来、人の苦しみを救い、悩んでいる人を導く事が役割であろう。そして、人間とは...を突き詰める必要がある。しかしもう一方で冠婚葬祭、特に葬祭に関する”儀式”を司る役割を担っていると思っている。この定義は多少間違っているかも知れないが、これが概ね正しいとした場合、この僧侶は最初の役割を全く分かっていないのであろう。

人は何の為に生きているのか、そして子供を持つ事の楽しさを説く事が僧侶の仕事だと思うのだが、どうだろうか?しかしこの僧侶は、「『お金をやるから子どもを産め』と言われても生む人はいません。」と考えている。全くお粗末な考えである。

そしてこの人は、「京都は移民社会でした。京都に根付いている繊維や陶器などの工芸品も多くは中国や朝鮮半島からの移民が伝えた技術です。奈良、平安時代は移民だらけだったじはずでした。」と言っている。歴史上の実関係がどうだったかの批評は歴史家でない自分は出来ないが、どうもこの人は、国家観や歴史観を持っていないらしい。通常、海外で生活した経験を持つと、多くの人はある程度マトモな”国家観や歴史観”を持つのだが、この人はそうではないらしい。

もしこの僧侶の考え方が正しければ、イタリアではスパゲッティーの元の麺類を作っていた中国人をイタリアに大量に住まわせ、そしてその代わりに自動車や様々な近代技術を発明した欧米人に、日本だけでなく、中国にも大量に住まわす必要がある。少子化は日本だけでなく、EUの殆どの国が直面している課題であり、中国も少子化が始まっているのだが…。

何事においても改革・改善は大事である。しかし、日本の文化に馴染もうとしない外国人を受け入れる事は、絶対に行ってはならない。受け入れる側も受け入れられる側も幸せになる為には...。こんな常識もない僧侶が浄土真宗の高い地位にいる事が、大変ガッカリである。

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