スローライフ~子どもと楽しむスローな時間

4人の子ども達と楽しむ自然な暮らし。子供達は、自然の中で生きる力をつけています。
日々の暮らしの様子を夫婦で綴ります。

ミツバチの羽音と地球の回転上映会

2011-02-11 11:22:03 | スローライフ

 

先日、「ミツバチの羽音と地球の回転」という、原発に揺れる山口県上関町の祝島の人達を撮った

ドキュメンタリー映画の上映会をやりました。

4年前の「六カ所ラプソディ」の監督である鎌仲ひとみさんの作品です。

祝島の豊かな自然と、島の暮らしを追いながら、

原発にゆれる人々を描きます。

1982年に持ち上がった中国電力の上関原発計画。

原発予定地の対岸に浮かぶ祝島住民は、豊かな海を守るため、必死に闘っています。

予定地には絶滅を危惧される希少生物も生息が確認されています。

原発が稼働すれば、毎秒70トンの海水温度を7度上げます。

お風呂の温度を7度上げたらどうなるでしょう。

海にはそこに適した生物が住んでいます。

7度も高い温度の海水が毎秒70トンも流れ出たら、

そこに住む生物に影響が出ないわけがありません。

原発は「海温め装置」です。

海の幸を生業としている漁業の方には、そこで生活するなと言ってるような物ではないのでしょうか。

実際、中電は、島民に多額のお金を振り込んできました。

漁業保証金として。(島民はお金を返還し、原発を受け入れないことを決めました)

しかし、中電は、島民に原発を作っても、海にはなんら影響はありません、と言う。

ならば、なぜ、お金を送りつけてくるのか。

全て地元の人を無視した、うそっぱちです。(そう思えます)

 

青森にも、六カ所があります。

再処理工場では、原発から出た使用済み核燃料を再処理し、ウランとプルトニウムを取り出します。

ウラン資源は、化石燃料(石油や石炭)よりずっと少ない資源です。

ウランを使い続けていれば、いずれは尽きてしまうのは分かっていました。

だから、燃えないウランからプルトニウムを取り出し、高速増殖炉で燃料となるプルトニウムを増やそうと考えました。

しかし、この高速増殖炉も、「もんじゅ」の事故以来、実現出来ていません。

でも、昨年5月、14年ぶりに運転を再開。臨海に達したというニュースも気になるところ・・・。

そして、高速増殖炉の代わりに考え出されたのがプルサーマル計画。

プルサーマルとは、再処理によって取り出されたプルトニウムとウランを混合した燃料(MOX燃料)

を、普通の原子炉で燃やすというもの。

しかし、核分裂するプルトニウムを混ぜることで、燃料はさらに燃えやすくなり、

燃えやすいということは、暴走しやすく、危険性も高い物と思われます。

プルサーマル発電をしている九州電力、佐賀県玄海原発3号機で昨年12月、1次冷却水の放射性ヨウ素濃度が上昇し、

燃料漏れが起きている。九電はMOX燃料に異常はなかったと発表しています。

関電の福井高浜3号機も1月に営業運転を始めています。

平成23年度には高浜4号機もプルサーマル発電を予定しています。

プルサーマルが完璧に発電できたとしても、燃料の加工に何兆円ものコストがかかり、通常の燃料の3~5倍の価格になります。

それでも、資源量としては最大3割しか増えないという。

危険も大きく、かつコストがかかるプルサーマル発電が、果たしていいのだろうか・・・。

 

そうして、再処理した燃料の使い道が、未だ確定的ではないのに、再処理工場を稼働していいのだろうか。

再処理工場は、容器を切断するときに、大量に放射能が出ます。

その放射能は、空と海に放出されます。

その放射能の量は、通常の原発が一年で出す量を、たった一日で出すと言われています。

原燃は、放射能廃液は大量の海水で薄められるので問題はないと言っているようですが・・・。

そうした、地元六カ所のことも再び考えながら、

出来ることなら、原発の電気は使いたくない!と、強く思うのでした。

映画の中で、スウェーデンのことが出ていました。

スウェーデンでは、電力の自由化がなされているので、自分で自然エネルギーの電力を選べるのだそうです。

スウェーデンの人が言います。

「日本がまだ電力の自由化がされてないなんて、うそだろう?エネルギーを自分で選べないの?本当に?」

「それは、早く自由化すべきだよ」

本当に、その通り。

国民が自然エネルギーを選択できる、そんな国に早くならなくては。

私達に何が出来るだろうか?

映画を見た中1のお兄ちゃんが言いました。

「お母さんは、そんなに知ってたのに、何をしたの?俺は、日本原燃に、電話で抗議したい。」 

母「・・・まわりに伝えることはちょっとだけしてきたかな・・・。あとは・・・原発や再処理に事に関心をもつ(あなた達)子供を育てたことかな。」

「まあ、あとは、太陽光発電のパネルをつけたり、『おひさまファンド』みたいな、自然エネルギーを使った発電に投資してることかな。」

お兄ちゃん、この話の後に、5時過ぎに電話したところ、今日の営業は終わりだと言われ、がっくり・・・。

平日の5時までなんて、普段は学校と部活が終われば7時。なかなか電話するのも難しいようです

 

お兄ちゃんにそう言われて、ほとんど何もしていない自分がなんだか恥ずかしくなり、

口だけは、「黙ってることは、いいと言っているのと同じなんだよ」と、偉そうなことばかり言っていたから・・・。

とりあえず、ここ(ブログ)で書くことで、伝えようかな。

ここで原発にNoと言いたい。

どこかで、この

「ミツバチの羽音と地球の回転」の映画が上映されたら、是非、見に行って下さい。

まずは事実を知って下さい。

そしてまわりに伝えて下さい。

自分なりに出来ることを考えて下さい。

省エネももちろんOK。

日本は実はエネルギーの源はたくさんあります。

太陽光発電、風力発電、小水力発電、波力発電、地熱発電・・・。他にもいろいろ。

原発がなくたって、地球に負荷をかけないエネルギーはたくさんあるんです。

皆さんなりに、勉強してみて下さい。

なにか出来ることがあるはずです