今夕のこと、いつものように散歩していたら、向こうからワンコが走ってきた。
凛太郎はすでにカンガルー(スリングバック入り)だったが、ハクは伸縮リードだったので、慌ててできるだけ短くし固定。
そのワンコを最初、野犬と思った。ハクよりデカイ。
眉間にスジはいってるし。唸ってるし。
ハクはいきりたったけど、犬同士の喧嘩は絶対避ける。ハクにも凛太郎にもケガはさせない。
母ちゃん、絶対2匹を守ると瞬時に決意。
母ちゃん、喉が裂けるかと思う程「こらー」の連発。右手でハクのリードを持ち、なおかつハクの前に立ち、凛太郎は左手でさらに抱え。
犬が傍によったら足もつかって。蹴ってあたってもいいと思った。
時々、ハクも応戦しようとしたが、そのハクのリードをひっぱり。
相手は自由だから逃げる。2回ほど勝手に足を滑らせて、田んぼにころがり落ちていったが、また応戦しようとしてくる。
田舎の田圃道、誰も来ない。そのうち犬が諦めるまで絶対ひるまない、気迫で勝つと硬く決意。
と、おばちゃんが向こうからボチボチとやってきた。犬にも首輪が付いていた。飼い犬だった。
しかも近所のおばちゃんだった。
しかし、犬は攻撃?をやめない、執拗に迫ってくる。
母ちゃんは犬とにらみ合い。この時犬の眉間に縦ジワがハッキリ見えていた。
母ちゃんは近所の犬であるとわかっても「こらー」を連呼。
おばちゃんは「誰もいいひんと思って」と言うていたが、私は「繋いでください」と言うばかり。
その間も、犬は私と凛とハクの周りをグルグル グルグルまわる。距離は1mもない。
敵に後ろを見せないため、私もまわる。おばちゃんは犬をつかめない。
この時、すでにハクの首輪をつかんでいたので、可哀想にハクも不自由な姿勢で、グルグル。
首が締まらないか、喉を傷めないか、気管支大丈夫かと心配が頭をよぎったが。
おばちゃんは犬をつかもつとしているが、犬はつかませない。
ワンコたちは互いにうーうーと 時々唸り合っている。
グルグルまわるのもキリがない。
私は、ハクを抱き上げた。
すると犬は、私の足に前足をかけた。
私は犬に背をむけているというか、ハクを抱いているので犬とカオをあわせていないが、抱いた時点で凛とハクの安全は確保したとなぜか安心した。
足をかけた犬はニオイを嗅いでいるようだった。
おばちゃんが向こうにいったらきっと犬も付いて行くと思い、おばちゃんいそう告げた。
おばちゃんが向こうに行っても、ちょっとだけ私たちの傍を離れなかったが、おばちゃんが犬の名を呼んで、どんどん向こうに行ったらやっと離れてくれた。
おばちゃんは遠くから「ごめん」と謝ってくれていたけど。
その後も犬が見えなくなるまで、ハクを手元に置いたまま、母ちゃんは動かなかった。
ようやく犬が見えなくってから、ハクを撫ぜて「ようがまんしたな」と言い、凛太郎も撫ぜて、やっと散歩再開。
犬は必ずつないで散歩してください!
ケンカして噛まれて怪我したら、ケガさした方もケガさされた方もかなん。
今回はみんな無事でよかったけど。ほんま母ちゃん
今日、母は強しだった。
そうそう、凛太郎もスリングバックの中で必死で応戦していた。一応書いておく。
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