コンクール効果

誰もが賞がもらえることを夢見て臨むコンクールですが、
賞に選ばれる人がいるということは、賞にもれる人がいるというのが厳しいところ。
それなのになぜ挑戦するのでしょう？？？

一生懸命練習した力が演奏という形になって、
しっかり客席に伝えることが出来れば、きっといい評価につながります。
ステージで良い演奏ができたという手ごたえは、
感動的ですし自信にもなります。

けれど、練習がうまく実を結ぶまでに至らなかったり、
ステージで上手に集中できずに力が出せなかったら、
やっぱり自分でわかりますし、もちろん評価もそれなりです。

日ごろ、単に練習しているだけだと、
自分を客観的に振り返ることはあまりありません。
コンクールという節目、それも満足いく結果が出なかった時に、
やっぱり誰もが自分を振り返って考えると思うのです。
何が足りなかったかを。

賞をもらう事より、もっと大事な事がこれだと思います。
そして次へと挑戦を続けていくことが、自分を育てるのです。
数年経ったら、今できなかったことが沢山出来るようになっている自分と出会えます。
これが夢を現実にするということ。
毎日学校へ通うだけでは得られない大きな経験です。

単に楽しくピアノを習うだけも幸せです。
けれどピアノを通じて生きる力を学ぶのも幸せです。

今日の和幸コンクールで残念なことに賞からもれてしまった生徒たち。
自分を育てるスタートラインに立ちました。
ここから先の挑戦が本当の価値です。