あーやってしまった。
2月半ばに次女と共に実家に泊まった時は特に何事もなかったのに。母が次女に「身長何センチ?」と3度ほど聞いたくらいだ(もはや通常運転)
ところが、先週母の病院に付き添い、実家に泊まった時にやってしまった。
その前に、まず病院での父の話。
特に母の症状は変わらず。記憶力は相変わらずだし、指輪がないというので買ってあげたとか、お金が無くなる(使った?)度に1万あげているという話。
以前は母が買い物している間、父は待っていたが、今は後をついていっているとのこと。私が前に手紙で「お母さんは買う物をメモして、お父さんは冷蔵庫などにある物をメモして行って、ある物を買おうとしたら止めて欲しい」と書いたけど、それは実行しとらんのか(期待はしてなかったけど)。でも、父のあの口調で母に指摘したら、それはそれでストレスがたまりそうだしな。
デイサービスについては、最初の4~5回は渋ることもあったが、最近は自分で準備をして待っているとのこと。本人も楽しいと言っているらしい。(後で連絡帳を見せてもらったが、お手伝いやパズルなどをして楽しそうにしていると書いてあった)
しかし、家では相変わらず物を投げたり、妄想(父の浮気を疑う)はあるらしい。2月初めにうちに連れて来た時の母は穏やかで特に問題無かったけれど、やっぱり父といるとストレスがたまるんだろう。先生は薬の効果はあまり期待できないので(今までいろいろ試したけれど、大きな効果はなかった)、それよりも二人が離れる時間を増やした方がいいと。デイサービスを増やすとか(週2から週3に)、もしくはデイケアでもよいとのこと。しかし、父はあまりピンと来ていない様子。
先生が父の母への対応について聞くと、「自分の耳が遠くなってきたのに、(母の)声が小さいのでそれを叱責することがある」という(ほんとにやめてくれ!ていうか、よく先生に言えるな。自覚がないのか)。先生も怒っても何も変わらないし、ネガティブなことは言わない方がいいと言ってくれるけれど、これまたピンと来ていない様子。父からすれば、大きな声を出さない母が悪いということなんだろう。
(私のメモによると、この話をしている時だったか?父が「生まれつき」とか「遺伝」とか口走ったんだけど、先生はスルー。私もその時はあまり気に留めなかったんだけど、これが夜の修羅場につながる)
そこで、先生が「奥さんが癌だったらどうされますか」と聞いてくる。そうすると、父も「優しくする」と言う。「それと同じですよ。体は元気に見えても病気なんですから」と。父自身が「変わること」が大切だと先生はおっしゃってくれるが、どうも響いていない模様。(お手上げじゃー)
私も先生に何を相談していいんだか。私が言いたいことは先生がおっしゃってくれたし。でも、どうしても変わらないこの親父をどうしていいんだかさっぱりわからない。(母の症状が停滞していることだけが救い)
この後看護師さんともお話をして、「離れる時間を増やした方がいい」とおっしゃってくれたが、やっぱり納得いかない様子。看護師さんも「たいてい男性の方が寂しがる」とか「離したがらない」とか言われていたが、父の場合それとも何か違うような。何かはわからんけど…。私もたまに手紙を書いたり話をすることもあるが、何をどうしていいのかわからない。今のところはまだ何とか生活もしているので、様子を見るしかないかと。
すると、夕食の時に父が「離れた方がいいと言うけど、意味がわからない」と言い出す。「ずっと家に一緒にいるよりそれぞれの時間を作った方がいい」とか、「家で別の部屋で過ごしているとは言っても、家にいればお昼ご飯の準備とか気になるし」とか、「先生が言うんだから、とりあえず試してみたら」とか言ってみるが、納得しない。私もどうしたらわからない。
そして、何の話の流れだったか忘れたが、突然「何にもできないから」と言い出す。はっ?誰が?自分のことを全肯定する父が自分のことをそんな風に言うか?でも、母は認知症とは言っても料理や洗濯はやっている(掃除はあまりしてないみたいだけど)。そして、父は家事はほぼできないので(風呂掃除くらいか)、思わず「えっ誰が?お父さんが?」と聞くと、「お母さんが」と言う。「何もできないわけないやろう。毎日料理も洗濯もしてるし」と言うと、「いや何もできない」と断言。そして挙句の果てに「俺の言うことは聞かない」とまで言い出す。「そんなことはないやろう」「全部が全部っていうわけじゃないやろう」と言っても「いや絶対に聞かない。聞いたことがない」と。開いた口が塞がらないとはこのことか。ここで私のスイッチが入ってしまった。そして、長い無用の戦い始まる。
「お母さんだって頑張ってる」とか「家事や子育て頑張って来た」と言ったら、なぜか森さんの話を持ち出して「俺は女性を尊敬している」「国会議員はろくなやつがいない」とか、得意の主語がでかい話にすり替える(そんな話いらんわ)。「女は出産・育児と大変なことをしている」「結婚しなくていいとか子供を産まなくていいとかいうのは間違った考えだ」いや人それぞれやろ、ていうか何の話だ?!
主語がでかい話の時、一見真っ当そうなことを言うけど、その内あれっ?ってなって、それが身近な話になると真逆になるのは父の得意技だ。
とにかく「そういう話はいいから、お母さんを怒らないで。優しくして」と言うも、「間違ったことはしてない」「しつけだ」とか言い出す始末。はっ?いくつだと思ってんだ。
そして、なんでこの話になったかわからないけれど、「俺は未だに部下にもメーカーの人にも慕われて、今でも連絡が来る」「定年した時に他の会社から誘いがあった」とか自慢話始まる。いやいや家族みんなから疎まれてるけど。頭に来たので、「じゃぁなんで○○(妹)は寄り付かなくなったの?」「親不孝だから」「お父さんが肝心の時に守ってくれなかったからでしょ!」と言うと心外だという感じ。過去の話をしても「そんなことはない」「俺は記憶力がいいから全部覚えてる」と全くなかったことにする父。「都合の悪いことは全部忘れて!」とキレる私。
少なくとも私の記憶じゃ妹は父から3度は拒絶されてる。私も仲直りできないかと手紙を書いたり、実際に父に話しに行ったこともあるけれど、それも全部忘れてしまったんだろう。昔からそういう所があるとは思っていたけど、ここまでとは。特殊能力か!
この後も堂々巡りの会話が続くが、長くなったので、続きはその2で。
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