先週、先々週と鼻曲がり婚姻色の雄のアマゴを獲ったフィールドへやってきた。
水況を見て今日は厳しいなと感じた。
ポイントを見ると、複数名でのグループ釣行後の模様。
実際に散々ぶっ叩かれたのだろう。
29日は反応は皆無だった。
そして最終日の30日。
この日もずっとアタリはなかったが、目先を変えようとさほど期待もせずに流したブドウ虫に食ってきた。
目測30cmくらいの雌のアマゴ
正直雌が釣れるととても困る。
極力ダメージを与えないようにリリースしたく、出来映えなど気にせずに撮影実施。
勿論体長測定もなし。
なので、大きさは目測なのです。
死なせてしまってはいけない。
この大切な時期に我々は侵入者以外の何者でもない。
アマゴにとっては迷惑なだけだ。
それでも会いたい。
だから少しだけ我慢してくれよというエゴ。
いい気になってはいけない。
謙虚でなければならない。
でも所詮それらはすべて綺麗事なのだ。
釣りなんて、どれだけ格好つけても単なる魚殺しと言われたらそれまでだ。
「キャッチ・アンド・リリース?食わねえのに釣るなんて虐待だろう」と言われたこともある。
結局何が正義か分からなくなる。
これはある種「釣り哲学」のような領域に入ってきたなと思ったものだ。
とにかく、釣りをすること自体が魚にも自然にもダメージやらプレッシャーやらストレスを与えることになる。
突き詰めるとこの世で自分が呼吸をしていること自体が悪だということになりかねない。
自己の存在意義まで考えなくてはならなくなる。
そうまでしなくてもよかろうが、渓魚や渓魚を取り巻く環境のことを思ったら、釣りなんてしなきゃいいんだという考えに至ることはある。
でもそれは耐えられない。
だから自分が正しいと信じた釣り哲学に従うしかない。
それに従って、僕はサッと撮影をすませ、体長も測定せずにその雌のアマゴを流れに返した。
竿:シマノ スーパーゲームベイシスMH 75-80
水中糸:フロロ0.8号
ハリス:フロロ0.6号
鈎:オーナー スーパー山女魚8号
餌:ぶどう虫
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