How many rivers must I cross? I don't know...

幸せになりたくて川を渡る・・・

2014/07/20 高原川釣行 ~手負いのニジマスの赤い顔に思う

2014-08-05 23:53:47 | 渓流釣り 釣行記(高原川水系)

前日に益田川で45cmのアマゴを獲った僕は、その日の夜に高原川へと向かった。
いつも朝一で入るポイント付近にクルマを停めて車中泊。
午前4時頃、まだ暗いうちに川へ降りて行って明るくなるのを待った。
 
台風が過ぎ去った後の先週末に比べるとかなり水位は下がっている。
あれほど食いが立つことはなかろうとゆったりとした気持ちで釣りを始めた。

正直言って、何も特筆すべき釣果は無い。
高原川では当たり前のように釣れてくる30cmと31cmのヤマメが当日の尺以上の個体だった。

Dsc_0386

Dsc_0390

画像は上が30cm、下が31cmのヤマメ。
今日の水況ならこんなもんだろうと、アタリが遠のいた頃に川から上がり、暫く木陰で昼寝をした。

昼過ぎに目覚めて、さて何処に入ろうかと考えた。
正直なところ、もうガツガツとした「釣ってやるぞ!」という気持ちはなかったし、入川しやすいところでいいやと思い、午前中に入ったポイントの対岸に入った。

アタリは遠かったが、ウグイのアタリに混じって時折ヤマメが掛かり、ニジマスも掛かった。
今日はもう早めに上がってゆっくり温泉にでも浸かろうかなと考えていた。

そんな感じでのんびり竿を出していたとき、ゴツンと一度だけ手許にまで伝わるアタリがあった。
ウグイが餌に触ったのだろうと思い、そのまま放っておいたが、どうやら既に鈎掛かりしてしまったようなので仕方なくアワセを入れた。

昨日の45cmのアマゴを思い出すような、まるで鯉のような重い引きが伝わってきた。
水底付近を這うようにゆっくりと円を描くように泳ぐ。
重量感もトルクも昨日のアマゴを凌いでいる。
ここは高原だし、もしかしたら40cm超のヤマメか?と期待して丁寧に遣り取りを続けた。

しかし、全くバテる気配はない。
時計を見て時間を計っていたのだが、遣り取り開始から15分経過した頃に漸く魚が浮き始めた。
走りもせずジャンプもしない、昨日のことを思うならば、絶対に大ヤマメだと思っていた。

そして少しずつ少しずつ魚が寄ってきた。
浅瀬まで寄せた時に水面を割ってジャンプした。
残念ながら大型のニジマスだった。
そして、顔の左側が何故か真っ赤だった。

遣り取り開始から25分、やっとのことでニジマスがタモに収まった。
ニジマスの体長なんて滅多に測定しないのだが、ここは一応メジャーを当ててみようと思い体調を計測したところ46cm。
過去に同サイズのニジマスをこのポイントで獲ったことがあるが、その時はさんざん走り回りジャンプしまくって、先方さんも早々に体力を使い果たしたのか、数分で取り込んだ記憶がある。
引き方には魚種による差異だけでなく、個体によっても異なるのだと思った。

ところでそのニジマスなのだが、左顔面が真っ赤だった理由が分かった。
恐らく過去に何度もルアーのフックが掛かったのだろう。
傷だらけで炎症を起こしているような感じだった。
眼球にも傷が着き、まるで産卵のために川を遡上する鮭のように水カビで白く覆われていた。
もしかしたらこいつは左目が見えてないのか?
だから動きがスローだったのだろうか・・・

撮影はしていないけれども、仮に撮影していたとしても、ちょっと残酷な画像になってしまうのでブログ掲載は見送ったと思う。
恐らくかなり体力を奪われただろうと思い、納竿にしようかと考えていたのだが、休ませるためにもと思いもう暫く竿を出していた。

 
その間にヤマメとニジマスを1匹ずつ追加した。
もうそろそろ元気になったかなと夕闇迫る高原川で46cmのニジマスをリリースしたが、
岸近くの岩のスリットに潜り込んで動かなくなってしまった。

なんだか、釣ったことを非常に申し訳なく感じた。
以前の僕ならニジマスと言えばウグイとほぼ同列の扱いで、釣っても何の喜びも無かった。
それが最近少しずつ変わってきた。
外来種ではあるものの紛れもない鮭科魚類。
パワーもスピードもスタミナも日本在来種のそれを確実に凌いでいる。
釣魚としては大いに楽しませてもらっている。
多分、自分に心理的余裕が生まれたのだろう。
「アマゴ(ヤマメ)じゃなくてもまあいいか、またそのうち釣れるさ」という、気楽感のようなものだ。
遣り取りの最中にニジマスと分かっても落胆することも無いし、逆に存分に楽しませてもらうよという気持ちになる。
そしてリリースのときは「お疲れちゃーん!」「ありがとう!」と声をかけて流れに返す。
アマゴやヤマメに対してはもうかなり前からリリースの際に、意識せずに自然と声を掛けているなと気付いたのだが、最近ではニジマスに対してもそうしているようだ。
今日釣った46cmのニジマスも、どうか傷が完治して元気になってくれたらと願った。
 


 
当日のタックル
竿:ダイワ 琥珀本流ハイパードリフトスーパーヤマメ95MR
水中糸:ナイロン0.8号
ハリス:フロロ0.6号
鈎:オーナー スーパーヤマメ8号
餌:ミミズ、クロカワ、ブドウ虫


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2 コメント

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こんにちは~♪ (Rosso♪)
2014-08-06 12:08:01
こんにちは~♪

お疲れちゃ~ん!………

ん?
そういうノリお持ちなのですねw(^。^;)

そのレインボーは確実に食いにきてる訳ですし、ファイトもしっかりしてる訳ですしね…
向こうも、鮭一さんに気を使わせて申し訳なく思ってるかもですよ…w

やはりネイティブトラウトが良いなぁって思ってしまいますが、おっしゃる通りファイトがハンパないですから、攻略(勝負)を目的とするならば十分なターゲットではないですかね!

あっしは今日から17日までお盆休みに入ったんですけど、
実は、ルアーテストも兼ねてレインボー狙いで天竜川行こうかなって思ってたところだったんですよ~♪
息子も夏休み中なので、部活の日にでも行けたらなぁ~って思ってますよ~♪

それにしても高原川にも惹かれますね~?
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★Rosso♪さん (鮭一)
2014-08-06 12:21:04
★Rosso♪さん


自分のノリですか…どうなんでしょ?
魚に対してはフレンドリィかつジェントルに接しているつもりですがね。

今でもわざわざ狙ってまでニジマスを釣ろうとは思いませんが、掛かったら掛かったで楽しませてもらいますよ。


天竜川はどこかの支流で降雨があるとそこから白濁した水が流れ込むという話を聞いたことがあります。
確かにあの川はアマゴもデカイやつが居るし、僕も挑戦してみたいのですが、遠方まで行って水況が悪くて釣りにならないということを考えるとなかなか思いきれません。
事前情報の集め方もよく知らないですし。
よい情報源があったら是非教えてください。

因みに高原川も、支流や上流の降雨により比較的多く濁りが入ります。
水位は増えずに濁りだけ入るという最悪な水況になることもままあります。
でも事前に水況を知る術があるので、今のところ現地に到着して万事休すということはありませんが。

お盆休み、釣りを楽しんでくださいね!!(ФωФ)ノ
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