時代のながれ

弊社でお取り扱いさせて頂いてるアパートで
築後４０年近く経過した物件があります。

窓口になってる大家さんが７０代後半の女性の方
かれこれ１０年余りおつき合い頂いてるのですが
賃貸経営に関しても固い信念をお持ちの方です！

ぱっと見、歴史を感じる和室のお部屋なのですが

お風呂はバランス釜のタイプでシャワーは無し
洗濯機置場は無しなので近所のコインランドリー
エアコンやキッチンの瞬間湯沸器は入居者持込（要は無し）
地デジアンテナどころか地上波のアンテナも無し

建てた当時はまだ銭湯が主流のころだそうで
室内に専用の風呂トイレとキッチンがある
というだけでもかなりモダンな人気物件だったとのことです。

厳しさを増している昨今の不動産市況を鑑み
私共からも再三設備改良のご提案はさしあげておりますが

首尾一貫して・・
内装は畳の表がえ・襖の張替え・壁のペンキ塗りのみ
という方針を変えられることはありませんでした。

まあ、そのぶん家賃をグ～ンとお安くしてまいりましたが・・
ところが、先日その大家さんの息子さんがご来店され

「母は、体調崩して入院しています。今後は私が窓口になります。
　空きが出てもすぐ入居者決まる様改装しますので提案して下さい。」

水廻りはモチロンのこと地デジやＢフレッツなどもご提案しましたが
ふと、いっそのこと建て替えられては？とお聞きしたところ・・

「あのアパートは、父と母が若いころ苦労して建てたらしくて・・・
　母は、いつまでもそのままの形で残しておきたいらしいんです。」

なるほど・・・
あのアパートには映画タイタニックばりの物語があったのですね
他愛のない長文におつき合いくださり恐縮です。



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