佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

女で負けるやつはすべてに負 けます 

2023-03-08 12:54:54 | 日記
子どもの新之助が、
ある日つきあっていた
女の子を他の男の子に
取られ、
しかもバカにされる。
そこで新之助は怒るどこ
ろか、しょぼくれてしまう。

浮浪雲(父親)は一発パシッと
新之助の頬にビンタを入れて
言った言葉。

本来説教する柄ではない,
いい加減な風情の男なのだ
が、
ここぞというときには顔つき
が変わって、絶大なるコメント
力を発揮する。

このマンガは、思想として
仏教的な世界観を基盤と
している。

しかし、ただ仏教の考え方を
漫画に持ち込んで説明すると
いうのではなく、

完全に自分の中でこなし
きって、読み応えのあるストーリ
を作り上げてる。

※新卒の就職がなかなか
決まらない。
不況のせい!?
売上が上がらない。
新コロナ・ウイルスの
せい!!!

アメリカの有名なTV
ザ・ソプラノズでも
マフィアのボスが
「不況のせいにするな!」
と怒る。

落ちてる人は、何度も落ち
てる。

面接した人間に言わせると、
判で押したように同じ答えが
返ってくるので落とすと・・・。

受かる人間は、
企業対個人商店で
対等な態度で

臆することなく、
自分の言葉で、しゃべった人物。
学校名じゃないんだなぁ~。
女で負けるやつはすべてに負
けます 

 -浮浪雲/ジョージ秋山ー



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嬉しくて、涙ぐみそうになっていた。

2023-03-08 12:52:29 | 日記
夢の中で、「これは夢じゃない
か」と頬をつねったこと
が、私には何度かある。

「逝きたる人」に会うことは、
それほど信じがたく、またそ
れほど遠くに感じられる存在
なのだ。

にもかかわらず夢に見るのが、
せつない。

“夢の中にはこれ夢かと
思ひをり逝きたる人に
出会ひたるとき“

もちろん、「これは夢か」には
疑問だけではなく、驚きと喜び
もふくまれている。

けれど、その驚きと喜びとは、
夢から醒めたときにはため息
に変わり二重にせつない。

夢から醒めたら次のように歌う
ほかはない。

“不意の出会ひある筈はなし
信号を幾つ超えても
空あるばかり“

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そばにいてもらえぬことを知っている土曜日だから海を見に行く

2023-03-08 12:49:35 | 日記
冬の冷たいい風が、少しずつ
和らぎ始めた空気を含んで、
まるで銀色の霧雨のように、
音もなく、街全体に降り注
いでいた。

曖昧で、不確で、掴みどころ
がなくて、なのになぜだか、
何かを予感させる。

強くはないのに心に染み込ん
くる。

そんな陽射しに包まれて、わ
たしは歩いていった。

おそらくそのあたりで、
会えると思います。
会えると思います。
会えと思います。

耳の奥にくっきりと残って
いる。

彼の声。その余韻を楽しみ
ながら・・・・・。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう少し話したいのにとろとろとクリームあんみつのクリームとける

2023-03-08 12:05:43 | 日記
彼の言葉が、音もなく、
舞い落ちる枯れ葉のよ
うに、甦る。
     
右腕を荷
物のように
ぶらさげて

肩を抱かれし雨の夜遠く

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結ばれぬ悲劇といえど読みおればとにかく終わる、小説なれば

2023-03-08 12:04:16 | 日記

朝がカーテンの隙間から
洩れ

横たわるきみを優しく包む


白い壁に光は遊び なんて
眠りはきみを綺麗にするんだ

今ぼくのなかを朝が通りすぎる

顔をそむけひとりで生きて来た

何も見なかった何も聞かなかっ
たそんな今までが
昔のような気がする


もう起きてるの眠そうな声
眼を薄くあけて微笑みかける


何も言わずに息を吸いこむ
ぼくは暖かい

窓の外は春

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「その人だけにわかる言葉を、星屑のようにちりばめて」  校正後

2023-03-08 12:03:14 | 日記
ただ、その瞬間のためだけに、
わたしはその物語を書くのだ。
ただひとりの人に読まれたくて。


一心に文字を追ってもらうために。
思い出して欲しいから。


たっぷりと湯に浮く髪のやわらかき
乙女ごころは誰にも見せぬ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

諌(いさ)めますか道説きますか諭(さと)しますか世の中なんていいから抱いて

2023-03-08 11:57:31 | 日記

 

「あの人のこと、嫌いになった

わけじゃないの、でも・・・・」

 二度目の結婚の顚末を人に話す

時、わたしはどうしても最初に、

そう言わずにはいられなかった。

決して嫌いになったわけじゃない。

あの人は、いい人だった。正直で、

まっすぐで、男気があって、お腹

の中はまっ白な人だった。わたし

のことを精一杯、愛してくれた。

最初の夫と違って、ほかの人を好

きになったりしなかった。

 

一度だってわたしに、寂しい思い

を味あわせたりしなかった。わた

したちの結婚には、愛があった。

愛だけは、あった。あったと思う。

でも、娘に手を上げられて、それ

を許すことのできる母親が、いる

と思う?ああ、でも、でも、でも

・・・・

「でも、なんなの?」

友人の問いに、言葉を返すことが

できなかった。人にはそれぞれ、

答えることのできない問いという

ものがある。優しさとは、そうい

う問いを人に向けないということ

でもある。でも、好きだったの。

愛していたの。胸にこみ上げてく

る想いを、わたしはただ、涙に変

えることしか、できなかった。

 

こうしてわたしは再び、シングル

になった。

 

もう二度と、結婚しない。「三度目

の正直」は、必要ない。どんなに

寂しくても、どんなに心細くても、

これからはひとりで強く、たくま

しく生きてゆく。そう、心に決め

た。

 

やがて、高校を卒業した娘は、サ

ンフランシスコにある大学に進学

し、家を出て行った。

「わたしのことは、もう心配しな

くていいよ。ちゃんとひとりでや

って行けるから。ママはママだけ

の幸せだけを追求してね」

 冷たいようにも温かいようにも、

響く言葉を残して、娘はわたしの

もとから巣立って行った。

 翌年、母の闘病と死をきっかに、

日本に戻ることにした。二十五年

あまり、住み慣れたアメリカをあ

とにして

 

 ある夜、夕食を済ませたあと、

ぼんやりテレビを見ていると、そ

こに、最初の夫の姿が映し出され

たことがあった。

 

 彼は、ぎょっとするほど、老け

ていた。笑っているのにその表情

は暗く、眉間には苦悩と煩悩の皺

(しわ)が痛々しいほど深く、刻

まれていた。テレビ番組は、彼の

アメリカでの成功と栄光を伝える

ものだった。アナウンサーは彼の

業績をさかんに褒めたたえ、彼

は言葉巧みにインタビューに応

えていたけれど、わたしには

怖いくらいに、悲しいくらいに、

見て取れた。この人は、幸せで

はない、ということが。

 

 またある時、風のたよりに

聞いた話によると、二度目の夫

だった人はアメリカで再婚して、

今はフロリダ州に住んでいるら

しい。再婚相手は彼よりもひと

まわり年上のアメリカ人女性で、

医者だった夫と死別した、裕福

な未亡人だとう。

 

どうすれば、人は幸せになれる

のか。

 

今のわたしは、この問いに、答える

ことができない。幸せな結婚をして

も、人は幸せにはなれない。愛ある

結婚。あるいは、愛。それでも駄目

なのだ。

 

だからわたしは、自分にも他人にも、

問いかけたりしない。

あなたは、幸せですか?と

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする