牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

難産ではないけれど

2012年04月08日 | 馬のお産

昨日のお産はとても心配なものだった。

普通に始まったお産であったが、出てきた足が正常な向きとは反対に出てきていた。

横になって産もうといきんでいる繁殖牝馬をたたき起こし、向きが正常になるように陰部に手を入れてひねってみたが、なかなか良い体勢にならない。

寝たりおきたりを何度か繰り返し、横になったときにこっこの肢をひねってみたらぐるっとかえってやっと正常になった。

ほっとしたのもつかの間、今度はこっこが大きすぎて、なかなか陣痛がきても、でてこない。

旦那と2人でひっぱってやっとの思いで生まれ出た。

繁殖牝馬はつかれきって、2時間寝ていた。

何度か起き上がったのだが、立っていられずすぐに寝てしまう。

胎盤がなかなかでないので、引っ張られて痛いから立っていられないのかもしれない。

子馬もお乳を飲みたがっていたので、寝ている母馬のお乳を搾り、哺乳瓶で飲ませてやった。

すると、胎盤もやっと出て、そのあとやっと繁殖も起きていられるようになった。

 

ぜんぜん起きないのでこのまま死んでしまうのではないかととても心配になった。

 

母子ともに健康です。